BSプレミアムで横溝正史特集やってましたが、リアルタイムで観れないので、録画してました。
『犬神家の一族』をやっと鑑賞。

Iターン,Uターンを考えている人は『八つ墓村』を観よ!(1072本目)

田舎の恐ろしさがわかる『悪魔の手毬唄』(1073本目)

『獄門島』は現代版のドラマリメイクなのでスキップ。
観ていないので評価はできないのですが、現代版のリメイクってことごとく失敗しているんですよね。
やっぱり昭和時代にまだ田舎が田舎らしく、家族のしがらみや地方の因習が色濃く残っていた頃にこういう作品はつくらないと、どうしてもリアリティがなくなってしまうんじゃないかと思います。

それはさておき、『犬神家の一族』です。
これも本当に良くできてますねぇ。

田舎の名家の遺産相続を巡る連続殺人・・・という点では他の作品と同じなのですが、若干毛色は違う感じがしますね。
本作は、村の伝説、説話みたいなところがありません。
ただ、祖先の時代に起こった出来事が事件のカギを握っているという点では、過去と現代が交錯した重層的な作品になっています。

例によって人間関係が複雑なので、前半でおいて行かれると、後半でリカバーが難しいです。
特に、遺言状を読み上げるシーンはちゃんと聞いておかないと、後々の事件が理解できなくなります。
遺産相続を巡る殺人ミステリーというのは、ありがちではありますが、「遺産を受け取る人間が犯人」ということになるので、物語としては作りづらいところもあると思います。

「横溝正史はさすがだなあ」と思うのは、物語構成上のほころびがなく(多少はあっても崩壊させず)、最後まで緊張感を引っ張り続けられる点ですね。
市川崑監督がそれをしっかりと映像として定着させてくれます。

本作で強烈なイメージを与えてくれるのが、湖から足だけでている殺人シーンと、仮面の男 犬神佐清(スケキヨ)の存在です。
これも、過剰にやればリアリティを失って観客の失笑を買いかねないんですが、市川監督は、ギリギリのところで成立させ、恐怖感を与えることに成功しています。

横溝の凄いところは、ミステリー作家としての手腕に加えて、人間関係の確執とか、人間の闇の感情なんかをしっかりとあぶりだしている点ですね。
なので、彼の存在は、他のミステリー作家ではなく、ドストエフスキーを想起させるところがあります。

今回の『犬神家の一族』を観ていて、これって『カラマーゾフの兄弟』じゃないの?
と思ってしまいました。

ネットで「犬神家の一族 カラマーゾフ」で検索したら、やはり類似性を指摘する声は多かったです。
物語の構成が非常に良く似てるんですよねえ・・・
登場人物も全員ではないですが、対照表が作れそうです。

横溝正史ってもう少し文学的面から評価されてもいいんじゃないかなあ・・・と思います。

あと、ヒロインの島田陽子が美しいです。
当時は清純派女優として鳴らしたようですが、浪費癖が激しく、内田裕也と不倫して貢ぎまくり、多額の借金を作り、2011年に57歳にしてAVデビュー・・・
という人生を歩んでいます。
「清純派」で売ってきた女優ほど、エグい人生歩んでいるのはなんでだろう?
と不思議になりますよ。

** ネタバレあり **

そんなわけで、『カラマーゾフの兄弟』との類似性はありましたが、『犬神家・・・』の方が女性が犯人という点が違います。
横溝作品って、女性を良く深く、冷酷な存在として描いていますねえ。
『悪魔の手毬唄』『八つ墓村』のいずれも女が犯人です。
横溝正史って女嫌いなんだろうか?と思います。
奥さんはちゃんといたようですけどね。

いやー、映画って本当にいいもんですね~
それでは次週をご期待ください。
サヨナラ サヨナラ サヨナラ ♪


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