恒例の映画レビューです。

『グッドフェローズ』

1990年のアメリカ映画で、マーティン・スコセッシ監督。
1955年から80年のニューヨーク・マフィア界で生きた男の実話に基づいた作品です。

映画を観て、「えっ!」と思いましたね。
つい最近でも(あるいは今でも?)、アメリカではこんな怖いことが行われていたんですね。
ヤクザの抗争なんてくらべものにならないくらい、仁義がなく、容赦ない。

日本のやくざ映画みたいにウエットなところが全然なくて、主人公やその仲間には日本人としてなかなか感情移入ができません。

ちなみに、ギャング映画としては、『ゴッドファーザー』と『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』が別格だと思っていますが、本作は全然毛色が違いますね。

コミカルなのに、残酷でエグイ。
上の2作とは違って、ディープな人間関係や犯罪者の内面に踏み込むこともなく、不思議な映画でした。

でも、面白くないかというと、なかなか面白いんですよね。
ギャング同士、都合が悪くなったら、仲間でも容赦なく殺す。

主人公のヘンリーは「伝説のギャング」というほどの存在ではありません。
そういう普通の(?)ギャングがリアリティーを持って描かれている。

*** ネタバレあり ***

だいたいにおいて、こういう映画の結末は悲惨なものになるのが常道ですが、本作では、ヘンリーは同僚からの報復を避けるため、アメリカ合衆国証人保護プログラムの保護下に入り、検察側の証人となります。
つまり、仲間を裏切って自分の身を助けるという、スッキリしない結末になっています。

マーティン・スコセッシの作品は概してそうだと思うのですが、意図的にすっきりさせない結末に導いていますね。
だから、作品としての評価は高いのに、アメリカ大衆からはイマイチ受けないんじゃないかなあ・・・


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