シネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』

歌舞伎ワンピース01

映画の本数に加えていいのか迷いますが、まあ映画館で上映しているので・・・

公演前は賛否両論だったが、公演時は大人気だった『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』が映画になりました。
と言っても、舞台を撮影して映画化したものです。

最初観ていると、たしかに物議を醸すよなあ・・・という内容。

衣装も化粧も過剰で、悪趣味と行って良いレベルに達していて、「これどうよ?」みたいな突っ込み入れたくなるところ多数。
でも、これは真面目にやろうとして滑っているのではなく、確信犯でやってるんでしょうね。
まさに、歌舞伎が「傾き(かぶき)」であったころの、常道から外れていこうとする試みに満ちています。

舞台演出もそうで、「歌舞伎でここまでやるの?」というだけでなく、「舞台劇でここまでやるの?」というような凄い内容になっています。
江戸歌舞伎が現役だったところ、次々とお客さんを驚かせるような表現を生み出してきた当時の同時代性を醸し出しています。
中産階級の品の良い中高年が古典芸能に親しむ・・・というあり方は本来の姿ではないんじゃないかと思ったりします。
(まあ、だからこそ今でも生き残っているのもあるでしょうが)

映像で見るだけだと、どうしても臨場感に欠けるところはありましたが・・・

映像化する際に付け加わった演出もあるようですが、添え物的な感じだし、別に必要なかったかなあと思いますね。
それよりはカットしたところを活かして、もう少し長めにして欲しかったですね。

来年の10,11月に舞台で再演されるそうですが、これはぜひ劇場で見たいですね。

先代の市川猿之助の『スーパー歌舞伎 八犬伝』を観たのは20年ほど前でしょうか?
これも、友情とか仲間とかそうしたものをテーマにしていて、異能の人々が連携して目的を達成するというストーリーは『ワンピース』と同じです。

新しいぶっ飛んだことをやる場合でも、そいうか、そうやるからからこそ、物語は基本の構造を維持するというのは、大衆芸術として重要な方法論なんですよね。

歌舞伎ワンピース02


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