今日は映画の日で、映画が1100円で観れるのですが、見たい映画が時間が合わなくて、結局劇場には行けませんでした。

その代わりというわけではないですが、自宅で録画していた『ユージュアルサスペクツ』を観ました。

低予算の映画ですが、とても評判が良いです。
たしかに、すごくよくできた作品です。

ただ、物語の展開が時系列順に進まない上に、登場人物も多く、複数の犯罪が起こるので、誰がどういう役回りで、何が起きているのかをしっかり追わないと、置いて行かれます。
僕も、何度か一時停止し内容確認しましたからね。

タイトルの「ユージュアルサスペクツ」というのは、常連容疑者(達)という意味で、5人の常連容疑者が主要な登場人物となります。
オーシャンズイレブンみたいなチーム連携型の犯罪物かと思いきや・・・・
この5人が船の爆発事件を起こして、1人を残してみんな死んでしまいます。
残された1人の証言から次第に状況が明らかになり・・・
という話なのですが、事件の黒幕として「カイザー・ソゼ」という謎の人物が浮かび上がってきます。
このカイザーソゼというのがいったい誰で、どのような理由で裏で糸を引いているのか、という謎を解明しながらストーリーが進んでいきます。

ネタバレは避けますけど、いくつかどんでん返しがあったり、実はそれに至るまでにいくつか伏線があったりと非常に良くできています。
実際、1995年のアカデミー脚本賞を受賞しています。

方法論の面では、アメリカ映画で使われる、作品世界を立体的、重層的に見せるための手法をとてもうまく使っていると思います。
・時系列を意図的に崩す(『パルプフィクション』『メメント』)
・登場人物の視点を複合化させる(『シックスセンス』)

監督のブライアン・シンガーの出世作でもあり、これによってメジャーデビューし『X-MEN』シリーズの監督をつとめます。
うーん。
この流れは、『メメント』で強烈な存在感を示して、『バットマンシリーズ』でハリウッドのど真ん中のポジションをゲットしたクリストファーノーランの出世の仕方に似てますねえ。
クリスト・ファーノーランの方が、ブライアン・シンガーよりも内省的で、マイナー志向を残している感じはしますがね。

こういうのし上がり方は、ハリウッドの黄金コースなのかもしれませんが、メジャー化してしまうと、脚本と構成のうまさで見せる初期作品の職人芸ぶりが見えずらくなってしまうのがちょっと残念ではあります。


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