BSプレミアムで録画しておいた『P.S. アイラヴユー』を鑑賞。

脳腫瘍で夫ジェリーを亡くし、悲しみに暮れるホリーに、死んだはずの夫から手紙が届き・・・

「いかにも」というようなストーリですねえ。
「泣ける映画」ということで評判のようでしたが・・・

なんか『ゴースト/ニューヨークの幻』と『メッセージ・イン・ア・ボトル』を足して2で割って、ラブコメフレーバーを加えて水で薄めたような映画でした。

悪い映画ではないのですが、どこか焦点が定まらない。
そんな印象を受けましたね。

何より、ヒロインのホリー役がちょっとどうかな・・・と思いました。
ヒラリースワンクは『ミリオンダラーベイビー』では良かったですけどね。

強い女の役は良いんだけど、今回のような役はあまり合ってないかも。
『ゴースト』のデミームーアは、死んだ後でも「支えてあげなきゃ!」という気持ちがバリバリ湧き上がってくるキャラでしたよ。

しかも、このホリーは、夫から手紙を受け取っている間も、複数の男とデートしているし、そのうちの一人とはセックスもしてます。
別に、浮気ではないので、ヤッても良いのですが、「死んだ夫のことを忘れられない健気な女性」という役柄ではないですね。
もうちょっと貞淑なふるまいをして欲しかったなあ。

あと、ホリーの言動はじめ、結構下ネタが目立ちます。
PTA的な検閲をする気ないのですが、このプロットの映画で下ネタを連発されてもなあ・・・といったところ。

まあ、2007年の作品なので、古典的な女性像を描いても、逆に受け入れられないというのはあったんでしょうけどね。

ストーリはそれなりに変化があって飽きさせないのですが、構成から主人公に徐々に感情移入していけるような流れがなくて、取り残される感があります。
監督のリチャード・ラグラヴェネーズは脚本家としては超一流かもしれないけど、監督としてはそうでもないかな、というところ。

批判的なことも書きましたけど、恋愛映画、ラブコメ映画が好きな人は見て損はない佳作だとは思います。

死んだ夫や恋人が、相手を守ったり励ましたりする映画って多いですよね。
この間レビューした『パーマネント 野ばら』は多少違うのかもしれませんが、主旨は近いと思います。

『パーマネント野ばら』に突き抜けたロマンを見る(1049本目)

不思議なのは、死ぬのはいつも男で、守られるのは女という点です。
現実の社会では、夫が死んでも、妻はピンピンして長生きするそうです。
一方で、妻が死んだら、夫は生きる意味を失って早死にすることが多いとか。

そういうことを思うと、妻を亡くした夫の前に死んだ妻があらわれて、夫を支えた方が良いんじゃないかと思うのですが、そういう映画って見たことないです(僕が知らないだけかもしれませんが)。

ホラーやコメディとしては成立しそうですけどね。

『逆タイタニック』みたいに、愛する男を守って女が犠牲になる・・・みたいな映画があったとすると、男も女もブーイングものだと思います。

男女平等の社会が到来しているはずなのに・・・

この違いってなんなんでしょうね?

いずれにしても、映画は現実よりも願望を映すものなんでしょうね。

余談ですが、アイルランド系アメリカ人って故郷への思いが強いですねえ。
『ブルックリン』もそうでしたが。

『ブルックリン』は行きて帰りて行きし物語(1013本目)

いやー、映画って本当にいいもんですね~
それでは次週をご期待ください。
サヨナラ サヨナラ サヨナラ ♪


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