昨日の日記でちゃんと書けなかったので、再度レビューです。

『男はつらいよ ぼくの伯父さん』までたどり着いて、シリーズを振り返りつつ、老後の寅さんを妄想する(1044本目)

『男はつらいよ ぼくの伯父さん』

1989年12月27日公開の42作目。
バブル崩壊前夜の作品で、日経平均が最高値をつけたのとほぼ同時期の公開作品。
しかし、本作はバブルの浮かれた感じはないですねえ。
ただ、この辺の時期になると、タコ社長が「不景気で大変だ」みたいなことをあまり言わなくなります。

ちょっとしか出てこない居酒屋のお姉さんという端役に戸川純が出てたりして、配役はバブルを感じさせますが(笑)。

さて、本作では渥美清の健康上の問題から、寅さんの出番が少なくなり、満男(吉岡秀隆)と泉(後藤久美子)の恋物語のウェイトが大きくなります。
たしかに、寅さんも昔ほどの元気はないですねえ。
外見だけ見ると、全然老けないなあ! と驚かせられるのですが・・・
寅さんの恋愛譚もほとんどない、シリーズからしてみると異色の作品です。
檀ふみがマドンナ役的な役柄を演じてはいますが、既婚で夫がいるし、明確な恋愛らしきものは成立してないですね。

さて、満男は大学受験に失敗して予備校生に。
反抗期を迎えます。
ただし、ドラッグやったり、不純異性交遊したり、恐喝や万引きしたりということはなく、あくまで常識の範囲内(?)の反抗です。

寅さんに勧められて居酒屋で酒を飲んで酔いつぶれたりしますが、まあこれは寅さんの方が悪いですね。
つうか、いまなら「未成年者に飲酒させていいのか!」とか、健全な方々からクレームつきそうだな。
ゲスの極みの川谷氏や慶応大学のミスコンみたく、活動停止に追い込まれかねないぞ!
まあ、世の中はバブルに浮かれていて、時代自体がゲスの極みみたいな頃ですからね。

さて、満男の恋の相手の1年後輩の泉が佐賀県に引っ越してしまったので、満男は家出をしてバイクで泉のもとへ。
尾崎豊全盛の時代ですからなあ・・・
東京から佐賀までバイクで行くって、若いねえ。情熱的だねえ。
僕は若いころもそういう情熱はなかったけど、旅先で知り合った女の子に会いにはるばる旅してた友達はたしかにいましたねえ。
満男は、現地(佐賀)で寅さんと偶然再会します(偶然過ぎるよ!)。

それはさておき、泉役の後藤久美子のおさげ&セーラー服姿がヤバい!
キュンキュンしすぎて、キュン死しちゃいそうです

この歳でこういうこと書くと、タダのエロオヤジですね。
でも、山田監督もきっと同じ気持ちで撮影していたと思うんですよ。

そんなわけで色々あるわけですが(端折り過ぎ!)、満男と泉の恋愛は成就しているようなしていないような、そんな終わり方でした。
このまま、あと6作引っ張っているようですが、そう簡単にうまく行くとシリーズが終わってしまいますね。

幻の最終作(?)では満男と泉が結婚するという設定が考えられていたようですが、渥美清の逝去で実現はしなかったようです。

泉に振られて、満男が二代目寅さんを襲名して全国を放浪。
『男はつらいよ Season2』がはじまる・・・みたいな展開はなかったんでしょうか?
まあ、厳しいか。

本作、青春映画の色が濃いですが、バブル経済真っ盛りの中、ジュリアナのお立ち台で踊り狂っていたような方々にはきっと受けなかったんでしょうねえ。
きっと、オヤジ世代が昔を懐かしく回想しながら、「俺もこんな青春を送りたかったなあ」なんて、悔恨とも回顧ともつかないような、そんな思いで見る映画じゃないでしょうかね。
実際、僕がそうですから(笑)

それはさておき、ゴクミはその後、カーレーサー(当時)のアレジと結婚してスイスの豪邸にお住まいなのは衆目の知るところです。
アレジの総資産は400億円ですと!!
国民的美少は東京の下町の普通の青年と結婚したりはしない。
それが、世の中の現実です。
ククククク 

まあ、満男君は満男君で、内田有紀と結婚してます(後で離婚してますが)から、まあそれはそれで良かったんじゃないでしょうか?
あれ、現実と映画がごっちゃになってるな。

ともあれ、現実の世界では、たいしてお金も地位もない下町の庶民階層に、美女がこぞって寄ってくるなんてことはまずありません。
昨日書いたように、『男はつらいよ』は、あくまでもファンタジーだと思って観ましょう。

いやー、映画って本当にいいもんですね~
それでは次週をご期待ください。
サヨナラ サヨナラ サヨナラ ♪

過去のレビューはこちら。

ノマドの先駆者を描いた(?)『男はつらいよ』(1019本目)

『男はつらいよ 奮闘編』はありそうでありえない理想郷を描いた映画(1021本目)

『男はつらいよ 柴又慕情』は時代を感じさせる人情映画(1022本目)

『男はつらいよ 寅次郎相合い傘 』はシリーズ最高傑作?(1024本目)

シリーズの名作『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』のレビューと裏ネタ(1028本目)

『男はつらいよ 噂の寅次郎』は特筆すべきところはないけど・・・(1031本目)

『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』はたしかにシリーズの傑作(1032本目)

ちょっとベタだった『男はつらいよ 浪速の恋の寅次郎』(1036本目)

『男はつらいよ 寅次郎物語』は、現代版母を訪ねて3000里(1040本目)


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