BSプレミアムの『男はつらいよ 寅次郎物語』。

『男はつらいよ』シリーズもう9本目のレビューとなりました!

本作は1987年公開の39作目。
例によって、サブタイトルが安直だなあ・・・
と思ってたら、同年上映の『次郎物語』をパロったタイトルなんだそうな。
一応考え抜かれている(??)んですね。

バブル経済華やかなりし頃ですが、本作はそんな時代は無関係の安定感!

さて、本作ではあけみちゃんという女の子が出てきますが、タコ社長の娘(既婚)という設定。
そういえば、本シリーズ別の作品でも見かけたことあるなあ。
すっかり忘れてましたが、ふと思い出しました。

そこはかとないエロさを醸し出しているなあ・・・
と思ったら、美保純だったんですね。

80年代って、夏目雅子とか、宮崎美子とか、健康的なエロさを持った女優さんが流行ってましたねえ。
少年時代の胸のトキメキを思い出します。
って、オヤジ臭いな。

あけみちゃんの眉毛の太さがかろうじてバブルを感じさせてくれるわけですが・・・

マドンナ役は秋吉久美子ですが、こちらもエロいですね。
いまの秋吉久美子のイメージに引きずられてそう思うのかもしれませんが。
本作は国民的シリーズなので、エロいシーンはないのですが、お医者さんが「お尻を出してください」と言うシーンがあったりして、この辺は山田洋次監督の視聴者へのちょっとしたサービス(!?)じゃないかと思います。

なんか、時代が僕の青春時代にかかってきたせいか、ネタがエロに行きがちだなあ。

さて、ストーリーは、寅さんがみなしごの男の子の母親を探すことになり、その過程で隆子(秋吉久美子)と会い・・・という運び。
今回は、寅さんが子供の母親を探して、大阪、和歌山、奈良(吉野)、三重(伊勢志摩)と渡り歩いていて、シリーズの中でも物理的な移動が多く、ロケ地も多くに渡る作品ではないかと思います。
メインが母親探しで、寅さんの恋愛譚はサブという感じになっています。
ちょっと散漫になった感は否めず。
もっとメインストーリーの中に、隆子との関係が入っていたらもっと締まった内容になっていた気もしますが。
まあ、相手が秋吉久美子ですから(!?)、これ以上関係が深くなると、体の関係がないとむしろ不自然に見えてしまうから、このくらいじゃないと成立しないのかも。

まあ、でも、赤の他人の子供を連れて親を探して旅をするなんて、親切というかおせっかいというか。
飲食店を経営している知り合いが言っていたのですが「会社員や公務員よりも、パチプロやブルーカラーの人の方が情に厚くて親切だ」とのこと。
会社員の身としては、そんなことはないと思いますが・・・
ただ、僕たちには他人におせっかいを焼いている時間も心の余裕はないと思います。
定職を持たず、お金もたいして持っていない寅さんの方が、心に余裕があって、人に親切(場合によってはおせっかい)ができるんですよね。

子供の描き方を見ていても、やっぱり山田洋次は是枝裕和と対照的で、感情表現が順目というか直接的で分かりやすいですね。
いまからすると、ちょっとベタすぎる感じはしますがね。

シリーズの中では傑作の部類には入らないとは思いますが、ロケ地も良いし、寅さんの疑似親子、疑似夫婦的な微笑ましさが味わえる作品に仕上がっています。

いやー、映画って本当にいいもんですね~
それでは次週をご期待ください。
サヨナラ サヨナラ サヨナラ ♪

過去のレビューはこちら。

ノマドの先駆者を描いた(?)『男はつらいよ』(1019本目)

『男はつらいよ 奮闘編』はありそうでありえない理想郷を描いた映画(1021本目)

『男はつらいよ 柴又慕情』は時代を感じさせる人情映画(1022本目)

『男はつらいよ 寅次郎相合い傘 』はシリーズ最高傑作?(1024本目)

シリーズの名作『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』のレビューと裏ネタ(1028本目)

『男はつらいよ 噂の寅次郎』は特筆すべきところはないけど・・・(1031本目)

『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』はたしかにシリーズの傑作(1032本目)

ちょっとベタだった『男はつらいよ 浪速の恋の寅次郎』(1036本目)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください