君の名は。

映画『君の名は。』公式サイト

『シンゴジラ』以上に、観た人が絶賛している『君の名は。』。
3日間で早くも興収10億円を突破という大ヒットを記録しています。

こっちは、どのくらい優れた作品なんだろう??

ちょうど映画の日で1100円で観れるので、行ってきました。

映画館はすごく混んでいて、最前列の席がやっと一席確保。

感想は・・・

うーん。素晴らしい!
映像も非常に美しいし、ストーリーも綿密に練られていて、ほぼ完ぺきな作品でした。

タイトルは「昔のドラマのリメイクだろうか?」と誤解させます。
続いて、思春期の男女が入れ替わる物語と読んで、『転校生』のリメイクか???
と思わせられました。

***** ここから先は、ネタバレあり *****

実際、最初は『転校生』と同様のドタバタコメディーかな?
と思わせるような展開。
途中でストーリーが急転換して、SFファンタジーの雰囲気が濃厚になっていきます。
しかも、時間が交錯したり、自然現象と超自然現象が一体になったりと、重層的な展開になっています。
それでいて、とてもロマンチックな物語に仕上がっています。

良くここまで作ったなあ!と感心させられることひとしきり。

妄想の世界が現実化したようなところもあり、ベタベタな作品になりそうな危うさもありますが、その辺はシリアスな中に落ちを入れたりして、うまく緩急を作っています。

唯一、不満を言わせてもらうと、終わり方が予定調和すぎるかなあ・・・と思いました。
もう少し手前の部分で終わって、観た人の想像の余地を残しておく方が、後に残るんじゃないでしょうか?
でも、そうなるとタイトルがそのままでいいのか?
という問題も出てきそうですが。

この作品、なにげに宗教的だと思いましたね。
主人公の三葉が神社の娘で、彗星の接近と宗教的な超自然現象がシンクロしてきます。

もう一人の主人公、東京の男子高校生の瀧ですが、明示はされてないけど、現代人特有の喪失感を抱えてる存在だと思います。
田舎にいる三葉とは対照的に、瀧の方は自由に生きているように見える。
でも現実的には、自分が生きている世界の範囲の中での選択をしなければならない。
バイト先の憧れの先輩がいるんですが、デートはしても深い関係にはなりません。
自分の世界の中での選択ではなく、そこを超えた運命の出会いがちらついている。
だから、決断ができず、常に何かを探さざるをえないんですよね。

映画の中では「何か」は環境には提示されているわけですが、主人公は気付いていない。
宗教的な世界とシンクロすることで、何かに出会うわけです。

男女の出会いなんか象徴的だと思うんですが、あるものを選ぶとき、それ以外の選択肢を排除しなければならない。
ただ、選んだものが本当に最高のものなのか、他にもっと素晴らしいものがあるんじゃないか・・・という不安がつきまとう。
あらゆる可能性がある中で、運命の力によって最高のものに出会えたら・・・

そういう「運命」を信じさせる作品になっているという意味で、本作は「宗教的」だと思うのです。
心の隙間に付け込んでいるあざとい映画だとも言えるわけですが(決してけなしているわけじゃないですよ)。

***** ここまでで、ネタバレ終わり *****

話は変わりますが、上映前の予告編は、日本の青春映画が多かったのですが・・・
最近、中学生~大学生あたりをターゲットにした青春映画って結構あるんですね。
僕が学生だった頃はあまりなかったと思います。
というのも、学生で映画を観る人が限られていたからです。

田舎だったせいかもしれないけど、中高生時代、映画館に足しげく通っていた僕は少し変わった奴だと周囲から見られてました。
いまは、普通に若い人も映画館で映画を観るんですね。

インターネットやスマホのせいで若い人がテレビを見なくなった。
とよく言われますけど、テレビを見なくなった原因は、コンテンツが若い人の感性に合わなくなっているからじゃないかな。
いまは、映画の方が、若者の心をうまく捉えているんじゃないかと思います。


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