『ムーランルージュ』は人気の高い映画ですが・・・
僕がはじめて観たとき、「なんじゃこりゃー!」って感じでした。

パリを舞台にしたミュージカルですが、あまりにもアメリカナイズされていて、ディズニーの描く異国の世界を実写化した感じで、音楽もアメリカンで、すごく違和感がありました。
まあ、趣味の問題ですので・・・

NHK BSでやっていた『巴里のアメリカ人』を録画していたのを観て、アメリカのミュージカルって、昔からこういう伝統があるんだなあ・・・
と実感しましたね。

巴里と漢字で書かれているところが時代を感じさせますが、1951年の作品です。
いまは、パリのステイタスが低下しているのと同時に、ニューヨークのステイタスが上がっていて、以前のようにパリは「憧れの地」ではなくなっている気もします。

だからこそ、2001年の『ムーランルージュ』では、かなりデフォルメしたイメージ上のパリが描かれていたのかも・・・

『巴里のアメリカ人』は、かなりアメリカンな映画ですが、まだパリが憧れの地だったころの面影が出ています。
アメリカ人の画家志望の男がパリの娘に恋をして・・・とまあ、お定まりのストーリーですが、パトロンのお金持ちのオバサマや、歌手アンリとの三角関係を交えて、物語が多層化しています。
といっても、映画のトーンは、アメリカンミュージカルで、かなり楽天的です。

本作品、アカデミー賞7部門も受賞しているんですねえ。
むかしは、こういう作品がアカデミー賞にふさわしかったんですねえ。
現在は、もう少し生真面目で社会的なメッセージを含むものがノミネートされ、受賞しているイメージですが。

この作品、『ラボエーム』のパロディと見ることもできます。
オペラがアメリカに渡って、大衆化されてミュージカルになった。
みたいな流れを考えると、その流れに正当に位置づけられる作品なのかな・・・と思いますね。

タイトルはガーシュウィンの名曲から取られていますが・・・
これが「ニューヨークのフランス人」とか、そういう映画だったりしたら、もっと悶々とした映画になったんだろうなあ・・・


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