この夏は、毎週火曜日、NHK BSで『男はつらいよ』を観るのが習慣化してます。

ノマドの先駆者を描いた(?)『男はつらいよ』(1019本目)

『男はつらいよ 奮闘編』はありそうでありえない理想郷を描いた映画(1021本目)

『男はつらいよ 柴又慕情』は時代を感じさせる人情映画(1022本目)

いま見ると「リタイア後の生き方を考えさせる作品だなあ」と思ってしまいます

今日の『男はつらいよ 寅次郎相合い傘 』は、男はつらいよシリーズの最高傑作とも言われています。

誰ですか? 「どれも同じようなもんだろう」と言ってるのは(笑)

まあ、どの作品も同じようなものだと言えば、その通りですが。
この作品は、2つの点でバリエーションを作っていると思うんですよね。

  1. マドンナ役との関係
  2. 寅さんと関わる人物(とらやの家族を除く)のサブストーリー

この2つが良くできていう点で、本作はシリーズの中でも良作であることは間違いないと思います。
と言っても、半分も観てませんけど

マドンナ役は浅丘ルリ子です。
現代から見ると、あまり美人とは思えないですねえ。
木の実ナナもそうだと思いますが、この時代は顔のパーツが大きい女性が好かれたんでしょうか?
恐らく、ブリジッドバルドーやソフィアローレンといった、ヨーロッパ系の女優の影響があるんじゃないかと思います。
それはさておき、寅さんとの相性は良い感じなので、そこの絡みは観ていて心地よいですね。
僕は、清楚な大人しい女優さんが好きですが、それだとあまり渥美清との絡みでは面白くならないんですよね。

浅岡ルリ子演じるリリーと寅次郎は相思相愛なんですよね。
それでいて、くっつかないのは、寅次郎が家庭を持つことを避けようとする男だからなんですよね。
寅次郎の恋愛は、最初からうまく行かないと決まってるんですよ。

僕がそうだから、良く分かるんですよ(笑)

さて、2つめですが、今回はリリーの他にもう一人主要人物が出てきます。
船越英二の演じる、サラリーマンの兵頭です。
失踪して、青森で寅さんと知り合い、道中を共にする。

実は、この作品はたしか、小学校六年生の時、卒業時に学校の体育館で見せられた記憶があります。
小学生ながら、面白いと思ったし、感動もしました。
観た後「ああ、面白い」と素直に思えたんですよね。

ただ、失踪したサラリーマンの兵頭の気持ちは良く分かりませんでした。
いまは、多少は分かります。
家庭があったりしたら、なおさらです。
実際、「失踪したい」と言っている会社員の知人も何名か知っています(笑)

兵頭は寅さんの自由な生き方に憧れるんですよね。
分からんでもないのですが、やろうと思えば誰でもできる生き方ですよね(!?)

全く違う道を選んだ男同士が、たまたま出会って交流を持つところが、この作品の面白いところでもあります。
兵頭は家に戻るし、寅さんは旅に出る。
それぞれが歩んでいる道から外れることはないんですよねえ・・・

兵頭がそのまま失踪したらどうなるんだろう?
なんて思ってしまいますがね。

『男はつらいよ』は、事件は起こっても、最後はある一定の範囲内で収まって、次回は振り出しに戻って始められるから、安定した人気が得られるんだと思います。

失踪した男が別の女と同棲したりはしないし、寅さんが酒や博打やギャンブルに狂ったり、愛欲にまみれたりは決してしません。
そういう意味で、この映画はユートピアを描いているとも言えます。
本作品、偶然の出会いや再会が多すぎるし、人間関係も不自然なところが多いです。
一種のファンタジーだから多少無理な設定があっても許されるんでしょうね。


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