金曜の夜に『バケモノの子』をテレビでやっていたのを観ました。

本作、賛否両論ありますが、普通に面白かったですよ。

これは細田版『千と千尋の神隠し』だなあ・・・と思えるようなストーリーでしたが。

昨日、『ブルックリン』のレビューを書きました。

『ブルックリン』は行きて帰りて行きし物語(1013本目)

連続して観ると、物語の構造が同じであることに気づかされます。

・主人公が異世界へ赴く
・当初は戸惑いを覚え、馴染むことができない
・新たな出会いがあり、その地に定着する
・主人公はその地で成長する
・あるきっかけで、元の世界に戻る
・元の世界と異世界の間で葛藤する(どちらの世界で生きるか悩む)
・・・・

ただし、結末が違います。

『バケモノの子』の方は、ちゃんと最後は現実世界に戻るんですよね。
『千と千尋の神隠し』と同じ構造ですね。

昨日の続きで言うと、典型的な「行きて帰りし物語」なんですよね。
そういう意味では古典的な作品と言ってよいんでしょうね。

日本映画は、たいてい主人公は元の世界に戻ります。
(あるいは戻らなくても、元の作品とは緊密な関係を持ち続ける)
「男はつらいよ」は典型的です。
日本各地を放浪していても、必ず帰る家がありますからね。

映画じゃないですが「あまちゃん」も最後は元の世界に戻ります。

日本人の「故郷」に対する意識を反映しているんだと思います。
そういう意味では、本作は日本的な作品と言っても良いと思います。

多くの映画は物理的に大きな移動をしなくても、「行って帰ってくる」という構造をしています。
行った先で主人公が何を得て(あるいは何を失い)、行く前と戻ってきた後で何が変わったのか。
そういう視点から見ると、物語がより理解しやすくなります。


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