遅ればせながら、『オデッセイ』を観ました。

劇場で見逃していたんですよね。
絶対みよう!と思っていた作品ではなかったのですが・・・

「今年のアカデミー作品賞候補は全部見ておきたいなあ」とは思っていました。

「ブルックリン」を観ればコンプリートできるんですが・・・

さて、『オデッセイ』ですが、良い作品でした。
SF映画ではあるものの、ドンパチのアクションはなく、淡々としています。
それでありながら、スリリングでハラハラドキドキさせられます。
綿密に作られているからなんでしょうね。

火星にひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバルを描いたものですが、特徴的なところは、主人公マーク・ワトニー(マット・デイモン)と、地球にいる科学者たちとのコラボレーションで話が進むところです。
科学的な検証もしっかりされています。
説明が必要になる部分はがたくさんありますが、主人公のワトニーが映像で記録を残すという設定にして、説明の不自然さをうまく回避しています。
職人芸で丁寧に作られた作品という感じです。

観ていて思うのは、アメリカでは宇宙開発は国家の威信をかけたプロジェクトなんだなあ・・・ということです。

『宇宙兄弟』を観ていても、主人公は単純に個人の夢を追求していて、国家を背負ったりはしてないんですよね。

ソ連と張り合って、いち早くアポロ計画を成功させた国ですから、宇宙開発に対しては特別な国家的な思い入れがあるんだと思います。

そうした中で、個人の頭脳とタフネス、チームワーク、国家としての推進力が一体となって苦難を乗り切っていく姿は、まさにアメリカの宇宙開発への思いを体現しているんだと思います。
そういう意味では、本作品はハッピーエンドでなければならないし、そうでないと国民が許してくれないはず。
そんなわけで、結末は見えていて、予定調和なので、意外性はない作品ではあります。

アカデミー賞作品を見ていると、どれもアメリカ社会の特徴的な一側面が切り取られているなあ・・・と思いますね。

『レヴェナント』の不屈の開拓精神を未来に伸ばしていくと、『オデッセイ』になるんじゃないかと思いました。

個人的には、2016年のアカデミー賞にふさわしいのは『レヴェナント』だと思います。


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