週末に読んだ本を紹介しておきます。

『うほほいシネクラブ』(文春新書 内田樹)

映画は昔からけっこう観てましたが、ブログで感想を書くようになってから、もっとちゃんとした見方をしなきゃなあ・・・と思っていたところです。
町山智浩氏はじめ、映画評論家の解説を読んでいると、僕が気づかなかった視点や解釈があって、勉強させられると同時に、自分の見方の甘さを実感するんですよね。

「観て面白ければ別にいいじゃないの?」というのは事実ですけど、たくさん作品に触れてくると、より深い楽しみ方を覚えないと、映画鑑賞という行為自体が、だんだんつまらなくなるんですよね。

さて、今回の本は内田樹さんの本です。

若者に人気(?)の思想家(?)です。
一部のネトウヨには叩かれているようですけど、政治的な発言はさておき、『寝ながら学べる構造主義』はじめ、思想の入門書は優れていて、僕もよく勉強させてもらいました。

彼の本には、いわゆる「内田節」みたいなものがあります。
彼の言葉は、生活感覚に基づきながら、人々の常識の斜め横から新しい物の見方に気づかせてくれます。

本書もそういう感じでした。
ゴジラとかイーストウッド作品等のエンタメ系から小津安二郎まで、幅広い領域をカバーしています。

思想家系の映画評論家では、三島賞受賞時の言動で物議を醸した蓮實重彦氏が有名ですけど、蓮見氏と比べると、紹介されている作品も、語り口も庶民的で、文章は読みづらくはないですよ。
ただ、斜に構えた物の見方をされているところがあって、真意を読み取るのが難しいところはありますけどね。

映画ファンは副読本として読む価値はあります。

そういえば、本文の中で「作品の日本語タイトルが悪い」と各所で語っています。
たしかに、日本語のタイトル付けはもうちょっとなんとかして欲しいと思います。

ただ、本書の『うほほいシネクラブ』というのも、もうちょっとタイトルは何とかして欲しかったなあ・・・と思いましたよ(笑)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください