戦時中の日本軍で「風と共に去りぬ」の極秘上映会が行われた。
上映終了後に「こんな映画を作っている国と戦争しちゃマズい」とのささやきが漏れた。
というエピソードは有名です。

今週から上映される『レヴェナント:蘇えりし者』を先行上映で観る機会がありましたが、「風と共に去りぬ」とは別の意味で「やっぱり、日本はアメリカと戦争しちゃダメだった!」と思いましたよ。

レヴェナント

本作、ディカプリオが念願のアカデミー主演男優賞を受賞したことで、日本でもだいぶ知られたかと思います。
たしかに、本作でのディカプリオの演技は凄いです。
『リリーのすべて』を観たとき、「エディ・レッドメインにもう一回オスカーやってもいいんじゃないか?」と思いましたが、改めてディカプリオにやるべきだと思いました。
ディカプリオは、オスカーを狙って、ひたすら様々な役にチャレンジしてきたそうです。
この辺の事情は、下記に詳しいです。

町山智浩『レヴェナント』とディカプリオのアカデミー賞受賞の可能性を語る

いやー、まー
レオ様。
色々と苦労されたと思いますが、これまでオスカー獲れなかったことで、俳優として大きな成長したことを考えると、結果オーライだったんじゃないかと(と勝手な意見)。

さて、話を戻します。
本作は実話を元にした映画です。
ホンマか!?というくらい凄い話なんですが・・・

*以下、ネタバレあり*

舞台は、西部開拓時代のアメリカ北西部。
主人公の、ヒュー・グラス(ディカプリオ)は極寒の荒野の狩猟をして毛皮を採集するハンターのメンバー。
先住民の襲撃におびえる中、グラスは熊に襲われ、瀕死の重傷を追うのですが、仲間の裏切りにあって、息子(先住

民との妻との間にできた子)を殺され、しかも荒野に置き去りにされてしまう。
厳しい自然と先住民の襲撃に怯えながら、裏切った仲間への復讐を果たすべく瀕死の体でサバイバルし・・・

というような話。

もう何というか。
とにかくタフと言うか、ねちっこいというか、執念深いというか・・・
大和民族からしてみると、「もういいから、おとなしく成仏してください」と思ってしまいます。

かなり優れた作品だと思いますが、エグいシーンも多く、とにかくアングロサクソンのタフさをひたすら見せつけられる映画で、終わった後、「あ~、疲れた~」とため息を漏らしている女性もいました。

デートにはまず向きません(笑)。

こうやって、命がけで荒野を切り拓き、先住民族とバトルして掃討し、無法者たちと戦って治安を確保し・・・
という過程を経て、高い文明を築き上げてきたアメリカは、良くも悪くもウルトラ・スーパー・タフな国であって、大和民族のように、潔く散ったりはしないわけです。

でも、監督のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(読み難いんじゃ!)はメキシコ人か・・・

いずれにしても、日本人にはこういう映画は作れないし、たとえ作れても作らないでしょうね。

『許されざる者』(日本版)が近いと言えば違いですが、西部劇のリメイクですから、「純日本映画」とは言えないかも。

同系統の映画として、1990年の『ダンス・ウィズ・ウルブス』がありますが、四半世紀を経て先住民族の描き方がどう変わっているかを比較して見るのも、ちょっとマニアックな楽しみ方としてあるかと思います。

アカデミー賞は、監督賞、主演男優賞、撮影賞の3部門受賞ですが、いずれも納得です。
ちなみに、音楽は坂本龍一ですが、過度に音楽を立たせず、効果音に近い形になってます。
音楽は目立たないけど、かなり工夫されている感が伝わりました。

観て心地よい作品かはさておき、『レヴェナント:蘇えりし者』は観る価値は保証しますので、ぜひ観てください。


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