リリーのすべて

世界的にLGBTに対する人権意識が高まっています。

ちょうどそんなタイミングに『リリーのすべて』が上映されました。
週末に見てきましたが、良い映画でしたよ。

実話をもとにした映画ですが、世界で初めて性転換手術を受けた男(?)が主人公です。

この役を『博士と彼女のセオリー』でアカデミー主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインが演じているのですが、演技は「すごくうまい!」と思いました。
ヘテロセクシュアルには共感しづらい役柄だし、下手に演じるとリアリティーがなくなる。
そこクリアして、完璧に演じている。
残念ながら、いまの日本にはこのレベルの俳優はいないんじゃないかと思います。

ストーリーは展開が早い訳でも、起伏に富んでいる訳でもないですが、演技のうまさと、構成のうまさと、撮影の丁寧さで、退屈せずに見れます。

監督は『英国王のスピーチ』のトムフーパーです。
この監督が撮ると、とたんに映像が輝き出すのがすごいです。
1シーン1シーンが丁寧で、優れた絵画を見ているような気分にさせられます。
日本人のクラフトマンシップは、世界に誇れるとは思いますけど、映画に関しては、欧米人の方がクラフトマンシップを発揮している気がします。
(もちろん、一作にかけるお金が違うので、一概に比べるのは良くないでしょうが)

技術的な面が優れているのみでなく、体は男で心は女であることの苦悩、その妻の戸惑いが、しっかり伝わってくる良作でした。

現代が『The Danish Girl(デンマークの女)』ですが、日本語タイトルはかなり変えてきましたね。
悪くないとは思いますが、『リリイ・シュシュのすべて』を想起させるので、もうちょっと変えてほしかったなあ・・・

余談ながら、日本はLGBTの権利をどんどん認めてしまえば良いと思います。
同性愛が迫害されるのは、キリスト教、特にカトリックの影響が強いと思います(イスラム教国でも同性愛に厳罰が科されている国もありますが)。
日本では、同性愛文化は昔からあった。
専門家によると「江戸時代は男が好きか女が好きかというのは、肉が好きか魚が好きかくらいの違いでしかなかった」ということです。
そんな日本人が、同性愛を抑圧したり、差別利したりする理由が僕にはよくわからないですね。
(海外なら許されるということではなく、日本で同性愛を嫌悪する歴史や文化的な必然性がないということです)


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