労働者の皆さま、今日も一日ご苦労様です

週末に観た映画のレビューをしておきます。

『ブリッジ・オブ・スパイ』

200
スピルバーグとコーエン兄弟のコラボ作品で、なおかつトムハンクス主演という、かなり豪華な面々を揃えた作品です。

一方で、作風は思いのほか地味でしたね。
冷戦時代、ソ連との人質交換に尽力したアメリカ人の実話に基づいた作品です。

アクションシーンやSFXはあまりなく、ハラハラドキドキする類の映画ではないのですが、それでも2時間20分、飽きずに観れてしまいます。
もちろん、人質交換や飛行機墜落のシーンなどの緊迫感は凄く計算されていて目が離せないのですが。
それ以外のところも含めて、引き込む力のある作品でした。

中高生の頃、映画が好きで、ハリウッド映画も良く見てたのですが、80年代後半くらいから反ソ色が強くなり、単純な勧善懲悪(もちろんアメリカが善)ものが多くなって、しばらく映画そのものへの関心が失せてしました。
その後も、アクションとSFXばかりが際立つ薄っぺらい作品が多かったですね。
そんな中でも、ターミネーターシリーズみたいな深みのある(?)エンタメ作品はちゃんと作られていたのですがね。

80年以降のハリウッド映画は、ソ連崩壊と、911テロによってかなり変わったと思いますね。

時間が経って、いまは冷戦も、911も冷静に受け取れるようになってきたのでしょうか?

本作も、共産主義やソ連に対して批判的な描き方はされていますが、昔のような一面的かつ一方的なものでなく、一定の距離を置くようになってきていると思いますね。
ヒーロー像もだいぶ変わっていますね。
周囲から批判を浴び、苦難しながら自分のミッションを成し遂げる。
そういう人が映画でも描かれるようになってきています。

映画作品にも深みが出てきています(特に911以降)。

以前レビューした「杉原千畝」「海難1890」等の史実に基づいた日本映画と比較すると、作りのうまさが良く分かります。
アングルや映像の構成が計算されていて緊迫感があるし、ストーリーの運び方も飽きさせないように計算されつくしてるんですよね。
あと、伏線の張り方もうまいですね。
前のシーンのセリフや、登場人物の言動が、あとで意味を持ってきたりする。

日本人はもっと杉原千畝を誇るべきだと思うな
『海難1890』を観て、トルコと日本の関係を思う

計算され尽くされていることの「予定調和感」もあるのですが、飽きさせない力量というのは凄いものがあると思いますね。


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