映画

最近、外国映画の上映が少ないです。
特に、アメリカ映画の大作が上映されなくなっています。

映画館に行く回数も減少していますが、それでも定期的には行っています。

最近は日本映画が面白い作品が多いと思いますよ。

これをきっかけに、日本映画が世界に誇れるレベルになれば良いなあ・・・と思います。

さて、少し前の話になりますが、三浦春馬の遺作『天外者(てんがらもん)』を見ました。

明治維新時に活躍した実業家、五代友厚の伝記映画です。

五代友厚の存在は、NHKの朝ドラ『あさが来た』でディーンフジオカが演じていて、興味を持っていたこともあったので、面白く見ることができました。

三浦春馬が五代友厚役なんですが、亡くなったのが惜しまれる演技力でした。
最後に、この役を演じられて、僕たちに生き方のモデルを示してくれたことは、何か象徴的だなあ・・・と思います。

この作品は、映画賞もいくつも受賞していて、観客の評価も高いようなのですが、三浦春馬さんが亡くなったことも影響してか、ちょっと過大評価されているんじゃないかなあ・・・とも思います。

数々の映画賞やランキングで1位を受賞!三浦春馬主演映画『天外者(てんがらもん)』 完全ノベライズが発売決定

監督の田中光敏さんの作品は、前作の『海難1890』を見ましたが、両作品に共通するのは、日本史であまり知られていない事象や人物に焦点を当てて、そこから現代に生きる人々へのメッセージを発信する、という精神です。

エンターテイメント性と、芸術性というか作家性の両方を併せ持つ監督だと思いますし、うまくやれば、黒澤明、山田洋二、深作欣二みたいな「国民的映画監督」のポジションを築けるんじゃないかなあ・・・とも思ったりします。

ただ、現状では、エンタメ、芸術性のどちらも、「何か足りない」という感じがするんですよねえ。

五代の「才能」や「志」が前面に出ていて、メッセージ性というか、教訓ぽさが強いなあ・・・と思います。

坂本龍馬、伊藤博文、岩崎弥太郎などの歴史的人物が出てきますが、そうした人たちとの関係をうまく活かしながら、その中での五代友厚の立ち位置をもう少し強調した方が良かったのかなあ・・・と思います。

西郷隆盛もちょっとで出てきますが、西郷隆盛は旧体制である武士の精神を全うした人ですが、五代友厚はもっと合理主義的で、旧体制を捨てて新体制に身を投じた人でもある。
逆にそれによって、家族も含め、武士からは裏切り者扱いされてしまうんですが・・・ その辺の葛藤を、西郷隆盛との対比で描いた方が人間性の造形に深みが出たんじゃないかと思うんですよね。

官の立場で新しい日本の礎を築いた伊藤博文
商売に身を投じて資産を築いた岩崎弥太郎
民の立場から日本を変えようとしたが、志半ばで暗殺された坂本龍馬

この人たちに影響を受けながら、自分なりの道(実業家でありながら、金儲けには走らず、大阪経済の発展に尽くした)を葛藤しながら模索した存在として、五代の人間性を深堀してほしかったなぁ・・・と言うところです。

もちろん、観る価値は十分あるとは思いますし、実際に、面白くてためになった映画ではあるんですが。

今日から大河ドラマで『晴天を衝け』が始まります。

「日本資本主義の父」である渋沢栄一が描かれますが、五代友厚役として『あさが来た』でも同役を演じたディーンフジオカが起用されていますが、この二人がどういう描かれ方をするのか、とても楽しみです。

現在の日本社会に必要なのは、渋沢栄一とか五代友厚みたいな存在(利益追求ではなく、社会のための資本主義社会を作れる人物)だと思うんですよねぇ。

もちろん、現代のあり方は形は違うと思いますが、精神は彼らから学ぶところは大きいと思っています。

 


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