昨日のブログにも書きましたけど、経済回復が遅れる中、株価だけが好調で、格差がドンドン顕在化してきてますね。
他にも、このことをネタにする記事も出てき始めましたねえ。
10万円給付を待ちわびる一般国民を尻目に、富裕層はもう大きなプレゼントを受け取っている=鈴木傾城
今後もこの話は出てくるんでしょうが、論調としては、
- アフターコロナも富裕層ばかりが得をしている(それどころか格差は拡大している)。格差を是正するための政策を講じるべき
- 投資をしないと負け組になる。投資をして富裕者の仲間入りを果たそう
という2つがあると思います。
この2つは裏表であって、「コロナによって格差が広がる」というのは大前提で、そのために政策的に解決するか、自助努力で解決するかって話かと思います。
ただ、株価がここまで回復してしまっていることを考えると、「いまさら2つ目を言っても遅い」ということだと思うんですよね。
3月に株価が急落していた時は、「もっと下がる」、「そこが見えない」「今後数年は(株価は)回復しない」、「資本主義は終わる」と騒がれていました。
でも、そこで投資をしていないと儲からなったかったわけです。
株価が戻してきたと言っても、コロナ前までは回復していませんからね。
リーマンショックの時もそうなんですけど、後から「この時点で投資をしていれば資産は○○倍になった」なんて言い出すんですよね。
「じゃあ、底値で投資できた人間は何人いるんだ!?」と思います。
僕自身は3月に下がっていた時から、400万円くらい株式市場に追加投資していますが、ホールドし続けている分も多いし、さらに下がったときのためにキャッシュ比率は維持していたので、美味しい思いをしたと言っても、たかが知れています。
「リスクに見合ったリターンを得ている」ということに過ぎず、「金持ちばかり得して不公平だ!」と言われることでもないし、「コロナを利用して儲けた」と言われるほど儲けているわけでもありません。
これからも、上のようなことはもっと言われるんでしょうが、プレイヤーとしてどちらの議論もすでに終わってしまっていると思います。
格差の問題は今後さらに顕在化していくんでしょうけど、世界的にはコロナ前から起こったことだったし、リーマンショック以降も十分な対策も取られず、リーマンショック前よりも格差は広がってしまっています。
昨日、NHKの討論番組を見ていたんですが、「これからの時代は、お金よりは環境や自分の好きなことを大切にする社会が来る」みたいなことを言っている人がいました。
これまでもそんな風にはなっていないし、今後もそうはならないでしょう。
だからこそ、感染が収束しなくても経済活動は再開するわけだし、株価は先行して上昇しているわけです。
短期的な世相に翻弄されないようにしたほうが良いと思うんですよね。