池上彰さんの2020年の経済展望。
意外性はないですけど、「まあそうだろうなあ」と納得できるような意見です(池上彰自身がそういう人なわけですが)。
見出しは刺激的ですけど、別に株式相場を予想した記事ではないし、池上彰氏自身が断定的な物言いは避けていますので、これについてどうこう言うべきではないかもしれませんが・・・
ここ数年の株高は、別に五輪効果ではないと思うんですよねぇ。
株高は、リーマンショックの反動、米国経済の好調、公的資金による買い支え、日本企業の業績回復期待(期待だけで終わった感はあるが)に負うところがおおきいと思っています。
五輪銘柄の株価がが必ずしも好調なわけではなく、日経平均採用銘柄中心に大企業の株がけん引している感じがあります。
株も不動産も、常に市場を先読みして動くので、五輪後の景気の落ち込みはすでに織り込まれている可能性もあります。
記事のコメント欄を読んでいても、僕と同様の意見を表明している人が多いですが、投資にそこそこ明るければ、この辺は「常識」と言ってよいでしょう。
東京オリンピック後に都心の不動産価格が下落したらしたで、都心の不動産が安い家賃で借りられるようになるので、東京に戻っても良いかなあ・・・と思っています。
ちなみに、池上彰氏については、さほど有名でないとき「週刊こどもニュース」を見て、「大人でも面白い役に立つ解説だなあ」と感動した記憶があります。
それ以降も、時事ネタを理解するうえで池上さんの番組や著作を参考にすることはありましたが、最近は有名になりすぎ、ジャンルを広げすぎな感じがあって、あまり彼の言うことを真に受けなくなりました。
効率的に情報を入手したり、整理したりする上では、池上さんの情報は依然として有用だとは思いますけどね。
池上さんから得られる情報で充足していてはダメで、そこから自分で能動的調べたり考えたりすることで、はじめて有用な知識が得られると、最近は思っています。