株価ボード

東証が株式市場を再編するみたいですね。

東証、最上位「プレミアム」市場を創設 1部の上場・降格基準を厳格化

動きとしては真っ当なことだと思います。

株式市場を評価する指標として、「NT倍率」というのがあります。
日経平均株価をTOPIXで割った数値です。
下記のサイトにわかりやすくまとまっていますし、時系列推移のグラフもあります。

NT倍率

NT倍率は日経平均に採用されている、値嵩株や外需株が強いと上昇する傾向があります。

このNT倍率、僕が株式投資をはじめた、1999年~2000年代の前半は10倍前後だったんですよね。
つまり、TOPIXの値に0をつければ、ほぼ日経平均に等しくなっていました。
それが、最近では13倍を超えています。

本日(2019/3/19)の終値で比較すると、

日経平均 21,566
TOPIX 1,610

ですから、TOPIXにゾロを付けても、日経平均には全然及ばないということになります。

結局、リーマン・ショック後の10年単位で見れば、日本市場は全体的に底上げされているのではなく、日経平均に採用されているような値嵩株や外需株が牽引してきたということになりますね。

アクティブ投資家が「東証一部にはゾンビみたいな企業がたくさん残っていて、足を引っ張っている。市場平均を買うなんて、非合理的だ」みたいなことを言ったりしていますが、あながち根拠のないことではありません。

ただ、インデックス投資は「市場全体をまるごと買う」という発想ですので、日経平均よりもTOPIX連動型を買うことが多いし、実際にそうするほうがリスク・コントロールにおいても合理的ではあります。

ただ、ロクでもない企業が東証一部に居座り続けるのは、いい加減やめにして欲しいところですよね。

そういう意味では、東証1部の上場・降格基準を厳格化して「プレミアム市場」としての役割を鮮明にするというのは、合理的な戦略だと思いますよ。

「東証一部⇒プレミアム市場」に適さない企業には出ていってもらえば、もうちょっと市場は活性化するし、投資家にとってもメリットは大きいでしょう。

一方で、「エントリー市場」、「スタンダード市場」、「プレミアム市場」みたく、カースト的な階層をつけることに対しては、ちょっとどうかと思うところもあります。

米国ではNASDAQは、ベンチャー企業でも資金調達できる市場として成長してきましたが、マイクロソフト、アップル、アマゾン、フェイスブック、Gooleなどの巨大企業はNASDAQに上場し続けています。

NYSE(ニューヨーク証券取引所)にとっても脅威になっており、お互い競争して切磋琢磨しあう環境になっています。
一方で、NASDAQを参考にして立ち上がったJASDAQはそういう役割は果たしておらず、成長した企業は東証一部に「昇格」してしまうんですよね。

結局のところ、市場が再編されても、出世魚的に、
「エントリー市場」⇒「スタンダード市場」⇒「プレミアム市場」
と昇っていくのがステイタスになってしまうんでしょうね。

これまで以上に序列感が強まりかねないんじゃないかなあ・・・
とも思ったりします。

ライブドアを嚆矢として、新興のIT企業が日本のプロ野球球団保有に名乗りを挙げた時に、旧体制勢力は難色を示していました。

DeNAが参入する際には、巨人・渡辺恒雄会長が、「DeNAは知らなかった」「松下とか一流企業が一番」とか曰わったとか。

読売新聞・渡邉恒雄会長が、DeNAらしき企業を「出会い系」と断罪

このことを知った時、「セ・リーグは老舗の大手企業が保有して、パ・リーグは新興企業が保有して、新旧対決でお互い競わせれば、プロ野球はもっと面白くなるんじゃないだろうか?」と思いました。

結局はそんな風にはならず、新規参入組も、レガシー(老舗の大手)企業も仲良く(?)切磋琢磨しあってますが・・・

どんなに息巻いていても、最終的にはレガシーに取り込まれてしまう日本の体質が、日本企業、ひいては日本経済を停滞させている要因のようにも思えます。

JASDAQはそのままにして、NASDAQみたいに独自に成長させていくのが良いと思うのですが、もはや手遅れでしょうね・・・


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