労働者の皆さま、今日も一日ご苦労様です

相場もだいぶ回復してきましたね。

さて、遅ればせながら、『勝つ投資 負けない投資』(片山 晃(五月), 小松原 周)を読みました。

内容とは別の所で話題になった(炎上した)書籍です。
Amazonを見ていただければ一目瞭然です。
著者の片山さんが★1つ付けたレビューアーに対して、Amazonに開示請求を出し、請求を出されたレビューアーが2ちゃんねるに投稿して、炎上。
その後、Amazonでも★1つレビューが連発され、平均★2という悲惨な結果に・・・
水嶋ヒロの『KAGEROU』を下回る評価となってしまっております。

低評価はそういう理由によるものなので、「ちゃんと自分で読んで評価すべきだ」と思った次第。

結論から言うと、駄本でもないが、名著でもないといったところです。
Amazonでレビューするなら★3つというところでしょうか?

帯やら宣伝文句が煽りっぽいところはありますが、内容は極めて真っ当なバリュー投資の指南書という感じです。
他の方も書いてますが、小松原氏のパートよりは、片山氏のパートの方が参考になりました。

  • 単に株価が上がればいいというものでなく、上がるまでの時間が重要
  • 低PER、低PBRというだけで株を買ってもダメ。変化が予測できる株を買うことが重要(万年割安のまま放置される可能性がある)
  • ミスプライシングが起こりやすい中小型株や新興株を中心に投資する
  • 大幅に下落したタイミングで、リスクを取って積極的に買いを入れる

7年半で65万円を25億円したという話ですから、普通のバリュー株投資というよりは、積極的にリスクを取っていく手法なんですよね。
ただし、大幅に下がったところで買うので、下落リスクは限定的ということでしょう。

すごく納得はできるのですが、概念や心構え的なところが多く、具体的な記述が少なくて、この本だけで実行するのは難しいと思いましたね。

  • 銘柄を探すときに、どういうステップを取るのか? どういうデータを収集、分析し投資の判断をするのか?
  • 過去にどういう判断でどの銘柄をどのタイミングで購入して、どのタイミングで売却してどのくらいの利益を上げたのか?

みたいな話があればいいんですけど、ほとんどないんですよね。

なので、本書はバリュー投資の副読本としては良いけど、メインテキストにはできないと思います。

あと、共著にする意味も良くわかりません。
個人投資家と金融業界内部の人がお互いの知識と経験と補いながら共著で本を書くのであれば、意味があると思います。
以前も紹介した「ほったらかし投資術」はそうなっているので、有意です。

ただ、本書は共著にすることでシナジーが働いている訳でもないんですよね。
1+1>2 になっているどころか、 1+1<2 になっていると思います。
単著で2冊本を書いた方が良いんじゃないでしょうか?

あと、小松原氏はペンネームなんでしょうが、素性が良くわからないんですよね。
無敗のファンドマネージャーと言われても、実績が良くわからないので、信用できるか否かも判断できません。

それを言ってしまうと、片山氏の「7年半で65万円を25億円」というのも、追加投資をしたかしていないかで全く意味は変わります。

僕にしても、最初は資金は200万円くらいで始めていますが、「200万円を1億2000万円にした」とは書きません。
追加投資の金額が大きいですからね。

それなりにいい本で、役に立つとは思いますが、宣伝文句や編集の甘さが目に付きました。
まあ、大半の投資本はこういう感じなんですけどね。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください