株価チャート

「日本人の預金中心のライフプランは偏っている」「貯蓄から投資への時代が来ている」なんて話は良く聞きます。
最近は、コスト低下により、インデックス投資がかなり普及してきているという実感もあります。

日本社会も「貯蓄から投資へ」のトレンドが進んでいるんだろうなあ・・・と思っていたし、実際にそういうデータも出ていたわけですが・・・
日銀が統計資料の作成ミスっていて、2014年以降、個人金融資産に占める投信の割合は減少していることが明らかになっています。

投資信託 家計保有額、30兆円以上も誤計上 日銀がミス

ちょっとこの数字は肌感とズレますねえ。

僕自身も、仕事で統計データを扱ったりしてきましたが、肌感と数値がズレると「集計方法が間違っているかもしれない」という疑問が起きます。
日銀の担当者も、「投信保有額は増えていて当たり前だろう」という先入観があったからこそ、ミスが発覚しないまま、間違ったデータを世に出してしまったのではないでしょうか?

とはいえ、このような大きなミスが起きて、証券会社も大変でしょうね。
「日銀の統計でも、投信保有は増えてますよ。投信買わないと時代の波に乗り遅れますよ」なんて営業していたのが、「実は間違ってました」と言わなきゃならないですからね。

さて、どうして減少しているんでしょうか?
勝手な推測ですが、アベノミクスで株価が上がった際に、利益確定した人が多かったんじゃないかと思います。
資産運用と言うのは、利益が乗ったからといって、安易に利益確定すべきでなく、長期で保有し続けるべきものです。
特に投信は長期保有すべきで、運用益の多寡によらず、長期的な人生設計の中で必要に応じて現金化すべきだと思います。

自分もそうだったのですが、利益が出てしまうと、慌てて利益確定したくなるものなんですよね。
結果的には、その後(2014年以降)も株価は上昇していますから、保有し続けた人の方が儲かっています。

一方で、日本人が投資に及び腰なのも、理解できないわけではありません。
アメリカ人や中国人は投資が大好きですが、国民性もありつつ、長期的に見ると、市場が右肩上がりで成長してきたというのがあるんですよね。
良く、長期投資のメリットを示す時に、米国市場(ダウやらS&P)の超長期のチャートが提示されます。
多少の凸凹はあっても、大局的には右肩上がりです。

一方の日本市場はどうか?
30年程度のスパンで見ると、別に右肩上がりでもなんでもないんですよね。
TOPIXで見ると、30年前と今とで同じくらいで、横ばいと言っても良いと思います(下図)。

TOPIX

配当金を含めると、右肩上がりの傾向は見えるかと思いますが、「たいして儲からないのに、資産が減るリスクを背負わなければならない」と思ってしまうのもムリはありません。

「世界市場に分散投資すればよいでしょう」という意見もあるでしょうが、そもそも、そういう意見が出せる人は、金融リテラシーが高い人です。
普段、投資関連の本を読んだり、個人投資家のブログを巡回してたりする人にとっては常識の事でも、世の中一般からすると、常識でも何でもないんですよね・・・

高校の社会科で「ファイナンシャルプラン」を必修科目にすべきだと思います。
社会に出て、自分でお金を稼がないとリアリティがないというのなら、新入社員研修に取り入れるとか、そういうことは必要だと思いますね。

「個人のお金をそれぞれの人がどう管理するかは自己責任だ」という意見もあるかもしれませんが、定年まで勤められれば、老後も含めて安泰だという時代は過ぎ去りました。
ファイナンシャルリテラシーがないと、天寿を全うできない時代が来ているのです。


2件のコメント


  1. この記事見たとき何やってんやらと。
    まぁ、貯蓄から投資へなんてのは、一般的にありえないと思っています。仰るよう投資系ブログばかり見ていると、周りは投資家ばかりかと思えば、いやいや実際には、投資なんて全くやったことない人ばかり。iDecoやNISAを全く知らない人ばかりです。

    個人的には授業で教えるのはもっと家庭科を増やして各自自炊ができ節約できるようにしたほうがいいかなぁ。おいしい料理は、誰もが幸せになるため^^

    返信
    • bucketlist

      リアルに人と話していて「全然投資をやっていないし、知識もない人が多いなあ」と気づかされます。
      これまでは、料理は自宅で教わるものだったのですが、いまや家庭はその機能を果たしてないですからねえ。

      返信

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