詳細は追ってレポートしますが、ペッパーフードサービスの株主総会に行ってきました。
この会社、業績は好調です。
特に、「いきなりステーキ」が好調で、どんどん新規店舗を出店しています。
町田康の初期の小説、たしか『くっすん大黒』か『夫婦茶碗』がどちらかだったと思います。
何をやってもダメな男が、変なことを思いついては、実行して失敗するんですけど、彼の思いついたアイデアの中に「立ち食いステーキ」というのがあるんですよね。
それ読んだときは、「馬鹿なことを考えるなあ」と思ったんです。
実際、著者も読者にそう思わせるつもりで、ギャグで書いているはずです。
ところが、実際にできてしまった。
そして、成功もしている。
これは驚きです。
僕自身、「いきなりステーキ」は失敗すると踏んでいました。
ところが、念願のニューヨーク出店まで実現してしまいました。
驚きです。
今朝、ニトリについて書きました。
バフェットが日本人だったら、ニトリ(9843)を買ってたんじゃないかと思う
ニトリは絶好調ですが、大塚家具は大変です。
お家騒動が起きている時、たまたま大塚家具の店舗の前を通ったので、視察がてら入ってみたんですが、お客さんは少なかったです。
ただ、「こんな家具に囲まれた生活は豊かだろうなあ」と思わせるものがありました。
ただし、それなりの出費も強いられますがね。
こういうトレンドを見ていると、中身さえあれば、見てくれやブランドは気にしない。
サービスも品質もそこそこあれば良い。
というトレンドが着実に進行していると実感します。
リタイア志向者は読んでおきたい『中身化する社会』『物欲なき世界』
半年以上前に『中身化する社会』という本を紹介しましたが、本当に「中身化」のトレンドは起こっているようです。
ただ、アメリカと日本ではちょっと違うようですね。
アメリカの場合は、「そういう(イメージより中身を重視する)ライフスタイルが恰好いいんだよ」というトレンドを形成している感じがありますけど、日本の場合は、大衆的に「コスパが良いものが素晴らしい」という意識が浸透している気がします。
どちらにしても、大量消費社会が自壊してしまったことを象徴していると思いますね。
ファーストファッションなんか、特にそうだと思います。
いくらブランド価値があるもの、高品質なものを提供しても、すぐに新商品が出てしまい、乗り換えられてしまう。
であれば「どうせ長く使わないんなら、安くてそこそこのものでいいんじゃない」となってしまうんでしょうねえ。
僕もそうです。
「いきなりステーキ」は、飲食というサービスを提供しているので、ちょっと違いますけど、「中身が重要」というトレンドをキッチリ掴んだんだと思います。