労働者の皆さま、今日も一日ご苦労様です
決算発表もどんどん出てますし、株主総会の案内も届きはじめていますね。
株主総会は、首都圏で土日に開催されるものしか出席できないのですが、送られてきた資料はできるだけ読むようにしています。
特に、決算報告、事業報告は、投資家にとって重要事項なので、ちゃんと読むようにしています。
文章が硬いし、数字も多くて無味乾燥で、読んでいて眠くなる人も多いと思います。
でも、意外にこのパートはツッコミどころがあって、なかなか面白いのです。
業績が低迷していたり、前年比割れを起こしている場合は、特に面白いのです。
業績の説明の仕方には色々なパターンがあります。
業績低迷おの説明として、良く見かけるものとしては、下記のタイプがあります。
- 前後矛盾型
説明では、「新規に〇〇店舗を出店しました」、「〇〇のような経営努力をしました」みたいな前向きな事が書いてあるにもかかわらず、「結果として、〇〇%減となりました」と尻すぼみになっているもの。
思わずこうツッコミたくなります。
業績の説明になってないじゃないか!
- 責任回避型
「原材料の高騰により」「個人消費の低迷により」と、業績低迷の原因を外部要因で説明するタイプ。
その一方で、同業他社が「個人消費は回復基調にあり…」みたいな説明をしていたりするのを見ると、苦笑してしまいます。
「見通しが甘かった」「出店戦略が間違っていた」みたいな記述はなかなか見かけません。
でも、本当のことを書いてもらった方が投資判断には有用だし、「正確に課題を把握している」とポジティブに評価されると思うのですが、なかなかそうは行きませんね。
「数字だけでは経営はわからない」と良く言われます。
それは真実でしょう。
でも、だからこそ、「数字の背景にある経営状況をちゃんと説明して貰いたい」と投資家として切に思いますね。
ツッコミを入れつつ、行間を読み取りながら読み解いていくと、事業報告をより深く、より楽しめるようになると思います