捨てる前に、過去に読んだ投資本を再読して紹介する、「断捨離読書」その13です。

本日紹介するのは、下記の2冊です。

現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」
現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」 第2講<進化する頭脳> まだまだあった!知られざるお宝発掘法

会計学を専門とする、青山学院大学大学院教授の榊原正幸氏の著作。

初版は2005年ですが、最近、文庫本やkindleの改訂版が出ているようですね。
投資関連本は数年経つと絶版になることが多いし、定期的に本を出し続けられる著者は少ないです。
そういう意味で、榊原氏は長く生き残っている方ですね。

大学教授というブランドがあるからかもしれませんが。

この本は、資産バリュー投資の本です。
内容は結構オーソドックスです。

ただ、有用な点とそうでない点が混じり合っているので、批判的に読むべきだと思いましたね。

本書では、投資対象目柄の絞り込み条件を、

・東証一部上場
・一株純資産(BPS)が1,500円以上
・自己資本比率が75%以上

と設定しています。
さらに購入条件として、

・PBRが0.5以下
・13週移動平均線が上向きに転じたら。

というのが挙げられています。

かなり厳しい基準で選別されていますね。

ちゃんと収益を上げるためには、かなり厳しい条件を設定して銘柄を選ばなければならないんだということを改めて実感しました。
それだけでも読む意味はあったと思います。

一方で、「???」なところも、いくつか散見されました。

まず、上にもある「一株純資産(BPS)が1,500円以上」という条件。
発行株数によってBPSは変わりますよね。
株式分割すればBPSも下がります。
なのに、BPSをスクリーニングの条件にしているのが良くわかりません。

あと、年利30%を目指すとか豪語している点も、ちょっとおかしいと思います。
年平均30%を安定定期に達成することなんて、バフェットさえもできていません。
著者のやり方で30%の利回りが得られるほど、株式市場は甘くないと思います。
例えば、1000万円からはじめて、毎年100万円追加投資していくとすると、利回り30%では15年後には6.8億円になっているはずです。
榊原先生は、このくらいの資産を築かれているのでしょうか???
まあ、リーマンショックの前に書かれた本なので、勢い余っている部分もあるかも、ですが。

最後に、「チャートを手書きしろ」みたいなことが書かれていますが、そんなにチャートって大切かなあ・・・と思います。
テクニカル分析もそれなりに重視されているようですが、僕自身はテクニカル分析はあまり信用していません。
否定もしませんが、有用性が検証できていないもののために、必要以上に時間はかけたくないですね。

私見も含めていろいろ批判的なことも書きましたけど、批判的に読むめば、有用な本かと思います。

アフィリエイトの収益を考えれば、ベタ褒めした方が良いと思うんですけど、根が正直なのでウソは書けないんですよね・・・

断捨離読書バックナンバーは下記を参照ください!

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