BTS所属事務所が上場後に急落して、損したファンが阿鼻叫喚状態に陥っているとか……
「株式払い戻しを…」BTS所属事務所に4000億ウォン投資したファンらが涙
前にも書きましたけど、素人はエンタメ系の企業には投資すべきではないと思っています。
一方で、『鬼滅の刃』効果で急騰した東宝(9602)も、すぐに元の水準まで落ちてしまいました。
ヒットを事前に予想して投資し、下落する前に売り抜ける……なんて芸当は、ほぼ不可能です。
一方で、「好きな企業、応援したい企業に(長期)投資しなさい」ということをいう人も仰いますが、BTSファンの投資初心者がそれをやって損をこいてしまったことになりますね……
「好きな企業を応援するするために投資する」というのは投資の理想形と言っても良いので、それ自体は否定するものではないのですが、「好きな企業=株価が割安な企業」、「好きな企業=収益性が高い企業」とは限りません。
僕なんかは、買い物するときはコスパをかなり重視するので、僕の好きな企業は「収益性が良くない」という場合が多いんですよね。
消費者にとっては嬉しくても、企業が儲かっているかというと、必ずしもそうではありません。
まあ、好きな企業であれば、ビジネスモデルも理解しやすいし、情報を調べるのも苦痛にならないので、他の企業に投資するよりはチャンスが大きい面もあります。
一方で、自分が好きであるがゆえに過大評価をしてしまう可能性もあります。
いずれにしても、
- 財務諸表の基本的な見方くらいは勉強して、投資を考えている企業の財務諸表をチェックする
- 株価をチェックし、割安、割高を判断する指標(PER、PBR)を算出して(まあ、投資サイトには出ていますが)株価が割安水準か、適正水準にあるかをチェックする
くらいは、投資を決める前に最低限するべきでしょうね。
ちなみに、学生時代から大戸屋が好きで、15年くらい前に大戸屋ホールディングス(2705)の株を買いました。
結果的には株価はかなり上がって、儲かったから良かったんですが、現在の大戸屋は、僕が好きだった時代の大戸屋とは様変わりしてしまったので、株主優待の消化以外ではいかなくなってしまいました。
経営戦略、経営方針の変更や、企業内部のゴタゴタやトラブルによって「応援したい企業」が、「応援したくない企業」に変わってしまうこともあります。
一方で、私は楽天(4755)の株主でもありますが、別に応援したくもなければ、好きでもありません(楽天トラベルや楽天証券は結構使っていますが)。
ただ、「かなり割安だな」と思って数か月前に買ったんですが、現時点では結構上がっています。
「応援したい企業」への投資を考える場合は、「投資家として応援するに値する起業か?」というところからも検討すべきだと思いますよ。