「●●億円稼いだ」とか「資産を●●倍にした」とかいう、「(自称)カリスマ投資家」が商材を売ったり、講演をしたり、本を書いたりしていますが・・・

彼らが本物かどうかを判断する方法(のひとつ)として、彼らがリスクについてちゃんと述べているかどうかを確認するというのがあると思います。

その人が大儲けしたのは事実かもしれません(事実ではないかもしれません)。
ただ、事実だったとしても、実力で儲けたのか、運で儲けたのかは良く分かりません。

資産が10倍になるかもしれないけど、高い確率で無一文になるような投資はやっても意味ないし、「10倍にする!」という部分しか語らないのは片手落ちだと思いますね。

つまり、投資を語る場合には、リターンとリスクの両方をきっちり語る必要があります。
まあ、これは「基本のキ」なんですけど、甘言を弄して初心者をだます(自称)プロがあまりに多いのでここで念を押した次第です。

閑話休題。

リターンよりもリスクに重点を置いた、奇特な本がたまにあります。
久々に昔読んだ「投資リスクとのつきあい方」(講談社+α新書)を再読しました。

大学の先生が書いた本ですが、とても分かりやすい内容です。
株式投資の実践に直接役立つ本ではないかもしれません(間接的には有用!)が、リスクの考え方が色々わかって勉強になります。

上巻では、多くの人がちゃんと理解していないと思われるポートフォリオ理論がとても分かりやすく説明されています。
「なぜ分散投資するとリスクが減るのか?」ということについて、ちゃんと理解している人はあまりいない気もするんですよね・・・
「長期投資でリスクは低減する」という俗説(?)に関しても、ちゃんとした説明があります。
曰く、1年単位で見たときには確かにリスクは低減するが、通年で見た場合には下落した株がさらに下落する可能性もありえ、長期で持ち続けていればよいというものではない。
とのこと。

下巻ではオプション取引の説明がありますが、現物投資しかしていない人は上巻だけ読んでおけば良いでしょう?
知識として知っておいても良いと思いますが。

もう一冊。

本業の人が書いただけあって、プロがどういう行動を取っているかが述べられています。

本書もそうですが、リスクコントロールの重要性がかなり強調されていますね。
特に、損切りの重要性については、改めて教えられるところが多かったですよ。
ただ、テクニカル分析的なことにも言及されていて、テクニカル分析を信じていない僕には眉唾のところもいくつかありましたがね・・・

これらの本を最初に読んだときは、まだ若くて、会社員を当分は続ける予定だったので、リスクについてはちゃんと考えてなかったし、本で書かれているようなことを実践もしてなかったんですよね。
「定収入があるし、お金もあまり使わないから、たとえ株価が0になっても、十分生きていけるだろう」
くらいの気持ちでした。

ただ、いまは大失敗すると、取り戻すのが難しくなるし、残りの人生が自由に送れなくなる可能性さえある。

そんなわけで、昔読んだ投資本を再読すると、リターンよりもリスクの話題の方に目が行くようになってきました。
それだけ成熟したということなのか、保守的になったということなのか・・・

まあ、どちらにせよ、人は変わらないといけないということでしょうね。

ちなみに、本シリーズのバックナンバーは下記をご参照を!

断捨離のために投資本を再読1~橘玲の著作~
やっぱり、一生働かなくて暮らせる資産は1億円?~断捨離読書2~
断捨離のために投資本を再読3~なぜか日本人が知らなかった新しい株の本~
断捨離のために投資本を再読4~天才数学者、株にハマる 数字オンチのための投資の考え方~
古参のバリュー投資家はどこに消えた?~断捨離読書5~


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