バフェット氏が率いる、米バークシャーハサウェイが日本の5大商社の株式をそれぞれ5%超取得したそうです。
バフェット氏は「5大商社は世界各地に合弁事業が多数あり、今後さらに増やす公算が大きい。将来的に相互に有益な機会があることを望む」とした。
僕自身は、5大商社の中では、三井物産(8031)の株だけ持っています。
今日、株価が急騰していますが、現時点で約77%の利益が出ています。
最近はバフェット氏の神通力もだいぶ落ちてきたなあ……と思いますが、今回の投資に関しては「なるほどなあ」と思えるところはあります。
商社株は資源関連ビジネスがかなりの比率を占めていて、景気敏感株銘柄(景気変動によって受注や収益が大きく左右される銘柄)なので、単純にファンダメンタルの割安/割高で売買してもうまく行かないことが多いんですが、現在の大手商社は株価は割安な水準にあるし、配当金も潤沢です。
世界景気に負うところが大きいとはいえ、業績も好調なんですよねえ。
ちなみに、僕自身は三井物産の株は2012年に取得しましたが、その時点でかなり割安と判断しました。だいぶ上昇はしたものの、まだまだ割安だと考えているので、ホールドを続けています。
日本の大手商社は配当金も高いし、倒産リスクも少ないので、資産株として債券の代替的な捉え方もできるかと思います(もちろん、株価の変動はそこそこあるけど)。
そもそも、米国株がファンダメンタルを超えて値上がりしてしまっているので、もはや米国株に新たに資金を突っ込むのはリスクの割にリターンは少ないです。
後付けの講釈ではあるけど、日本の個別株を物色するというのは、全然ありだなあ……と思います。
バークシャーの投資判断が正しかったかどうかは、これから数年後に分かることだとは思いますが、日本株は長期的にみて出遅れている感があるので、何らかの刺激材料があれば、まだ上昇余地はあるんじゃないかと思っています。