Yahoo!の上位にしばらく上がっていた糸井重里氏のインタビュー記事。

儲ける知性を休ませ、親切を――糸井重里に資本主義を聞く

本文を読んで、納得性が高かったですね。
ただ、コメント欄を読んでいると、批判的な意見が多くて、ちょっと面白かったです。

糸井重里は、コピーライターとして成功を収めただけでなく、「ほぼ日」の成功で、いまや上場企業の社長ですからねえ・・・
しかも、嫁は樋口可南子。
ジェラシーの念を持ってしまう人が多いのも無理はない。

岩井克人氏の言説を借りつつ、「これからの時代に大切になるのは、お金よりは人」という発言をされていますが、ここが特に勘に触る人が多いみたいですね。

岩井克人氏の本は何冊か読みましたけど、「お金よりも人」の時代になるという趣旨は理解できることです。

自分自身そうなんですが、経済的に豊かになればなるほど、むしろお金の重要度は下がっていきます。
ただ、それは生活に困らないくらいのお金を手に入れたからこそ分かる話です。

糸井重里氏にとってみれば、お金以外に重視すべきことは色々あるんだと思うんですが、読む側にしてみると、「金持ちの戯言」と感じてしまうところはあると思いますよ。
彼自身、十分なお金もあり、知名度もあるからこそ、彼が会いたい人に会って取材することもできるし、そこから有力な人脈を作ることもできる。
さらに、やりたいことを自由にやることもできて、自己実現もできる。

『ワークシフト』のレビューでも書いたけど、本書の中でも、「お金の重要度は下がる」みたいなことが書かれています。

読んで働き方の変化を考えた『ワークシフト』。

仕事での成功の基準は稼いだお金で測られるのではなく、得られた経験で測られる。

ただ、お金以外のものが重要になるステージまで行くには、それなりのお金を持っている必要がある、という逆説がある。
お金以外の尺度で自己実現の度合いを測れるようになる人は、成功者なんですよね。
「お金の価値が下っている」というはある意味事実だろうし、これからも進行していくんでしょうけど、それはそれで、新しい格差を生じさせてしまうのではないかなあ。
言ってみれば「リア充格差」みたいなものです。

「リア充度」を指標にしても、糸井重里氏は完全な勝ち組なんで、読む人にとってはヤリキレない気持ちになる人も多いんじゃないかな・・・と思いますね。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください