労働者の皆さま、今日も一日ご苦労様です
NHKの「JK貧困問題」が物議を醸しましたが、どうもメディアで「貧困」という言葉が使われる際に、違和感を抱いてしまいます。
「テロの背景には貧困問題がある」という報道であれば納得できます。
子供が働かざるを得ず、学校にも行けない状況で、テロ組織が少年兵をスカウトしている・・・
みたいな説明がされれば腑に落ちます。
翻って、日本の場合、「貧困」といっても、日々食べるもにも事欠くとか、義務教育を受けられないくらい貧しいとか、そういうことは寡聞にして聞きません。
でも、「貧困」というと、僕はそういうイメージを抱きます。
衣食住は満たされていて、「実家にお金がないから、私立大学/専門学校に行けない」みたいな生活に対して、「貧困」という言葉を使うのは違和感が拭えません。
ちょうど、こんなニュースが出ていました。
結婚のハードルとしては男女ともに4割以上が「結婚資金」を挙げています。
とあります。
これ見たときは、ちょっと疑問でした。
だって、発展途上国の方が早く結婚するし、既婚率も高いじゃないですか?
まあ、条件が違いすぎるので、比較はできないですが・・・子供がいると別ですが、共働きの場合、結婚した方が生活コストは圧縮できるはずです。
「結婚資金」とか言ってるのは、結婚式やら、同居するための引っ越し予算やらのことを言ってるんでしょうね。
結婚式は挙げず、籍を入れて、どっちかの家で同居すれば良いだけだ。
そう考えれば、結婚にお金はかからないのでは?一方で、こんなニュースも。
なるほど。
格差は拡大してるんですね。で、思ったのですが、問題なのは「貧困」ではなくて「格差」なんじゃないのか?
最低限の生活さえもままならない人って、日本には少ないと思うんですよ。
僕の友達には、非正規雇用で都内で一人暮らししてる女性が何人かいます。
収入は恐らく300万円代ですが、外食もするし、年に何回か旅行にも行ったりしています。
僕が残業しているときに、Facebookに外食して料理の写真アップしたりしてるんですよ!!それはさておき。
「僕よりも生活レベル高いんじゃない?」と思ったりもするのですが、良く考えると、僕も彼女たちと同じくらいしかお金使ってないんですよね。
節約すれば、年収200万円でも生活できそうです。ただし、資産や社会保障には大きな差があるので、見かけ以上に「格差」は、ちゃんとあります。
何が言いたいのかわからなくなってきましたが、要するに、格差が開いて低所得者が増えているのに、
・結婚するなら結婚式は開かないと
・結婚したら今より広い家に引っ越さないと
・中卒や高卒はイヤだ
・たまには友達と外食したい
・趣味に多少のお金は費やしたいみたいな欲求は減らず、生活レベルを落とせないから、「貧困」問題が起きるんだと思います。
決して「貧乏人は贅沢せず、最低限度の生活をしろ!」と言いたいわけではありません。
メディアは「貧困」ではなく「格差」という言葉を使うべきではないかということを言いたいのです。
そうしないと、人々の認識をミスリードさせるんじゃないかと思うのです。