お金持ち

「富裕者層」について語るとき、良く引用されるのが野村総研の調査ですが、先週、新しい推計調査が発表されたようですね。

野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計

金融資産1億円以上の「富裕層」「超富裕層」の世帯数は132.7万世帯となったそうで、前回調査(17年)126.7万世帯から6万世帯増加したそうです。

注意したいのが、今回発表されたデータは、2019年のものです。

このデータを見て、「コロナで大変な状況なのに、金持ちばかり資産を増やしやがって!」みたいな批判をするのは的を射ていないということになります。

コロナで所得格差が拡大しているのは事実だとは思いますが、このデータはそれとは関係ない・・・ということになります。

もう一つ注意しないとならないのが、前回の調査は2017年だということです。
株価がピークを付けたのが、2018年末なので、そこと比べると富裕者層の数は減っている可能性もあるんじゃないかと思います。

2017年と比べると、株価も上がっているので、2019年に富裕者層は増えているのは何の不思議もありません。

僕自身、2017年と比べると資産は増えているが、2018年と比べると減っています。

データはちゃんと読み込まないと、誤読する可能性がありますね。

「株式など資産価格の上昇により、保有資産額が増大したことに加え、金融資産を運用している準富裕層の一部が富裕層に、富裕層の一部が超富裕層に移行した」というのが、富裕者層増加の要因とされています。

要するに、「資産運用していた富裕層が豊かになった」ということのようです。

ただ、2020年はさておき、2019年までは景気はそれなりに拡大しており、平均で見れば収入も増えていました。

  • 日本の富全体が増えたたため、底上げされて富裕者層も増加した
  • 日本全体が豊かになっているわけではないが、所得格差が拡大して、富裕者層も増えている(その代わりに、マス層、あるいは貧困層の資産は減少している)

この2つは全く意味が異なります。

野村総研は、「富裕者層」を対象としたビジネスはしたくても、貧困層は相手にしていないんでしょうから、貧困層の調査をするモチベーションはないと思います。

ただ、依然として、日本の大半の世帯を占めている、金融資産が3000万円以下の「マス層」を分解して、そこの資産がどう変化しているかを追う必要もあるんじゃないかなあ・・・と思います。

政府が野村総研に委託するとかして、この辺の調査をしっかりやって、政策を考える基礎資料にすればよいんじゃないかあ・・・と思ったりしますが、これって素人の発想なんだろうか?

 

 


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