労働者の皆さま、今日も一日ご苦労様です
ピケティや『21世紀の資本』がらみの話題も減ってきたなあ、と思っていたのですが、下記のニュースが出ていました。
日本「年収580万円以上」増加…米と構造違う
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150310-00050003-yom-bus_all

日本の収入格差、および森口千晶先生の研究については、以前もニュースに出ており、そのことはブログにも書きました。
ピケティの言う格差上位1%、日本では年収いくらの人か?
http://bucketlist50.blog.fc2.com/blog-entry-75.html

さて、新しい方の記事でいうと、日本においては、
・所得上位10%にあたるのは年収580万円以上
・所得上位5~10%に相当するのは、年収750万~580万円の層

とのこと。
面白い結果ですが、記事の中身はユルいですね~
前も書いたけど、格差を論じるなら、収入と資産の両方を見なけらればならないんじゃない?
そうしないと、
r(資本収益率)>g(経済成長率)
の『21世紀の資本』コア概念が意味をなさなくなります。
年収についても、世帯年収で見るか個人年収で見るかで状況は違ってくるし、年収が資産からの収益も含むか否かで変わってきます。
同じ所得500万円でも、2億円の資産があって年利3%の運用益があれば、年収が倍以上違います。
詳しく知りたければ、中央公論の最新号を読めってことでしょうかね…
 
この記事関して「こんなに低いの!?」「日本って実は貧しいんじゃない?」というツイートが散見されましたが、実態はこんなものじゃないでしょうか?
「豊か」のイメージが、実態からかい離してるんじゃないでしょうか?
平均的な富裕者層と言っても、
豪邸に住んでいたり、
高級レストランで頻繁に食事したり、
自宅に大理石の風呂があったり、
ブランド物ばかり身を纏い、
血統書付きのペットを飼っていたり、
……という人たちじゃないと思うんですよね。
富裕者層には当てはまらなくても、、
住む家がある(持家に限らず)
一日三食食べられる
家族を養える
子供に大学レベルの教育を受けさせられる
寒ければ暖房、暑ければ冷房をつけられる
たまには会社帰りに一杯飲みに行ける
たまに旅行に行ける
自宅に家具や家電が揃っている

という辺りが満たされていれば、十分に「豊か」と言って良いと思います。

世界的に見て貧困層と呼ばれる人たちがどういう生活を送っているかは、『絶対貧困』という本を読んで貰えればよくわかる。

いまの日本人の不幸は、豊かではないことではなく、豊かさを自覚できないことにあるんじゃないかと思います。


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