たまたま東京に行っていたので、この土日は東大の5月祭に行ってきました。
最近、「東大生のなんちゃら」みたいなテレビ番組や書籍が目立ちます。
そういう効果もあってか、キャンパスは人で溢れていました。
これまでも、何度も5月祭に行きましたけど、最近は子供や中高生が目立ちます。
教育熱心な親が連れてくるのでしょうか?
大学院生が、自分たちのやっている研究を10分で紹介する、「10分で伝えます!東大研究最前線」という講座があったんですが、満席で立ち見で溢れていました。
みんな熱心ですねえ。
東大の学部生が進学を考える参考にするために来ているのもあるのでしょうが、それでもこの盛況ぶりはすごいです。
ライブとか模擬店とか、ナンパとか、学園祭には軟派な遊び方もある中、しっかり勉強しようとする若者たちがいる。
考えてみると、日本が繁栄を謳歌していた、1970年代~1980年代って、学生があまり勉強しなかった時代なんですよねぇ。
村上春樹が、全然勉強しないで単位を貰って大学を卒業した・・・みたいなことをエッセイに書いていて、プチ炎上したことがありました。
でも、当時の大学生なんてそんなもんだったんですよねえ。
僕のちょっと上の世代くらい前は、講義に出ないで、全然勉強はせず、麻雀ばっかりしていて、それでも単位はもらえて、普通に卒業していった大学生がたくさんいました。
それと比べると、いまの学生ってちゃんと勉強しているし、目的意識もちゃんと持っている感じがするんですよねえ。
いまの時代、おじさんたちが「いまの若い人は真面目で遊び方をしらない」なんてわけのわからない批判をするようになりましたが、隔世の感があります。
70年代、80年代に遊んでいた学生は、社会人生活をかろうじて逃げ切った人もいれば、後半は「バブル入社組」として、下り坂の人生を余儀なくされている人もいます。
要するに、勉強しても報われるとは限らない。
でも、勉強はしておかないと、どうしようもならない。
そんな時代なのかなあ・・・と思います。
ある意味、健全だと思うし、真面目に勉強している若者を見て、単純に微笑ましいと思いましたよ。