2018年は、僕自身は大きな変化はなかったのですが、僕の周囲には激動の年だった人がたくさんいます。
一昨日の日記でもちょっと触れましたが、自身の経営する会社が倒産して、破産した人もいます。
数回会ったことがあるくらいの方なので、友人というよりは知人なんですが、SNSで近況を知らせてくれているので、動向は把握しています。
さて、この方は50代の男性で、2人の子供もいます。
30代で脱サラして、自分の好きな分野で起業しました。
さほど儲かっていたわけではなかったようですが、20年以上も事業を継続し、家族も養えていたし、その業界ではちょっとした有名人だったので、それなりにうまくやっていたんだと思います。
倒産する前の1年くらいは、事業がうまく行かなくなっていたようで、業態を変えたり、試行錯誤している様子が伺えました。
傍から見ていると、迷走している感が前面に出てましたが……
さて、結局それが裏目に出て、資金繰りが悪化して、倒産という事態に陥ったようです。
彼は、テンションも高くて楽観的な人だったんですが、「この1年の間に何度も自殺を考えた」と言っていました。
好きなことを仕事にして、長年やって来れただけに、それを失うのは耐えられないくらい辛いことだったんでしょうね……
さて、彼はいまは肉体労働をしています。
50歳を越えて再就職するのは難しいでしょうし、いまさら人に雇われる生き方をするのも辛いことだと思います。
言ってみれば、彼は「失敗者」なんですが、彼にとって起業せずに会社に勤める人生が良かったのかといえば、おそらく違うんだと思います。
会社員を続けたら続けたでずっと燻り続けていただろうし、彼の生き方からすると、いまの選択肢しかなかったと思うんですよね。
経理面をもう少しうまくやっていたら、あるいは業態変更するにしても顧客のニーズにもう少し沿っていたら……という反省はあると思いますが、独立・起業したこと自体が間違っていたとは、傍から見ていても思えないんです。
好きなことを仕事にして、それを続けていくことって難しいなあ……と思うのと同時に、20数年に渡って奮闘してきた彼に対しては敬意の念を抱かざるを得ないですね。