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昨日に続いて『半沢直樹』ネタです。

『半沢直樹』に対する疑問

新シリーズは半沢が子会社の証券会社に出向になるのですが、出向元の本行(東京中央銀行)の人たちは、至る所で証券子会社を露骨に下に見てバカにします。

証券会社(東京セントラル証券)のプロパー社員からしてみると、「本行で使えなくて出向させられた社員が自分の上司をやってる」とか、「本社の人間は偉そうな態度をしている」、「クズみたいな仕事を押し付けてくる」みたいな、不満を抱えている。

金融機関に限らず、親会社と子会社の関係って、確かにこういうところはありますね。

僕の会社員時代も、半沢直樹ほど露骨ではないですが、そういう傾向はありましたよ。

ただし、戦略的に重要な新会社や、事業のテコ入れが必要な子会社に関しては、エース級の人材を出向させていたし、そういう人が陣頭指揮を取って、事業の躍進を測ろうとしていました。

子会社への出向 → 出世コースの離脱

というわけでは必ずしもなく、本社に戻った後に出世するため、あるいは関連会社でトップを取るための足掛かりだったりする場合もあります。

まあ、それも出向先の会社とそこでの役職によるわけですが。

あとは、北海道や沖縄の地方子会社への出向は、出世コースではなくても、「残りの人生を謳歌するための黄金コース」だったりもします。

本社レベルの給料と、転勤手当、住宅補助も出て、仕事もそれほどキツくはない(しかも東京より物価も安い)ので、「もう出世しなくていいや」と割り切った人にとっては、美味しいポジションです。

さて、本題の銀行と証券会社に戻りますが、「(親会社)銀行の方が偉い」という圧倒的な序列があったんでしょうが、いまは、みずほフィナンシャルグループのトップがみずほ証券出身だったりするので、以前ほどに序列は明確ではないんでしょうね。

みずほFG「異例の新社長人事」は覚悟の表れか、それとも…

まあ、これが「異例の社長人事」と言われているから、逆にこれまでは厳しいヒエラルキーがあったってことなんでしょうけどね。

僕が就職活動していた頃、ちょうど「金融ビッグバン」(今となっては懐かしい響き)が進められていて、銀行の大型合併が相次いで起きていました。

「間接金融から直接金融へ」と叫ばれていて、銀行から証券へ……という流れも出てきていました。

当時は、まだメガバンクは学生の人気就職先でしたけど、どちらかと言うと、守り志向、安定志向の受験秀才が志望している感じで、野心のある学生、お金が欲しい学生は、外資系金融や大手証券(野村証券とか)を志望していましたね。

いまは、メガバンクの凋落ぶりは著しいので状況はさらに変わっているんじゃないかと思うんですよね。

財閥系でも、いまは銀行よりは商社の方が、就職先としての人気も給料も高いですからねえ。

銀行はそんな感じですが、現在の状況を見ると、銀行系の証券会社ってパッとしないなあ・・・とは思います。

時価総額でみても、いまは独立大手系、ネット系の方が上位に来てますからねえ。

日本の証券会社ランキングTOP10 時価総額、売上高、格付け、口座数1位は?野村、SBIやネット証券各社etc.

『半沢直樹』の新作にはスマホが出てきたりするので、「現代の物語」として描かれているんですが、業界の価値観や取引慣行なんかを見ると、金融ビッグバン前の1990年代前半くらいの時代感覚で、合併後の系列ごとの派閥争いの様子は金融ビッグバン直後1990年代後半から2000年代前半くらいの状況が反映されている気がします。
(僕は金融機関に勤務したことはないので、実際にそうなのかは分かりませんが)

『半沢直樹』を見て、「いまもこうだ」と思うと誤った理解が生じてしまうんじゃないかなあ・・・と思ったりしますし、ドラマの中とは言え、証券会社も散々ディスられてかわいそうだなあ・・・と思います。


2件のコメント

  1. そーだ男

    7年の歳月は大きいです。
    メガバンクの凋落ぶりは著しいので、落ち目の企業が偉そうに何やってんだ?
    って感想でいっぱいにならないか心配しています。
    AI化やIT化の大リストラを乗り切る半沢直樹とかやってほしいです。

    返信
  2. bucketlist

    池井戸さんがバンカーだったのは金融ビッグバン前なので、どうしても現代の話は書けないのかもしれませんねえ。
    僕自身も、もっと現代的な描写をして欲しいという思いはありますが。

    返信

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