お金お札

ソフトバンクグループの役員報酬、大幅赤字を出した上に、新型コロナで大変な状況ですが、相変わらず凄いですねえ。

ソフトバンクG、役員報酬総額1割減

ソフトバンクG報酬、孫社長微減-ファンド責任者は16億円へ倍増

2020年3月期の役員の報酬等の総額(基本報酬、賞与、株式報酬の総額)は14億7000万円だった。前の期比1億5700万円(約10%)減少した。個人の報酬額首位はマルセロ・クラウレ副社長で17%増の21億1300万円だった。
孫正義会長兼社長は9%減の2億900万円、ロナルド・フィッシャー副会長は79%減の6億8000万円だった。「ビジョン・ファンド」運営会社の最高経営責任者(CEO)、ラジーブ・ミスラ氏は16億600万円と倍増した。

記事のコメント欄を読んでいると、「孫さんよりも、外国人役員の方が多いのはおかしい」というコメントがありましたが、これは全然おかしなことではありません。
(本ブログを読んでこられた人ならお分かりかと思いますが)

孫さんは同社株の大株主なので、そこから得られる配当金の方が大きいので、それと比べると役員報酬は少なくても全然問題ない。

それよりは、高額報酬で優秀な経営者を引っ張ってきて、業績を上げて、株価を上げて、配当金を増やした方が全然儲かるわけですよね・・・

これは、ソフトバンクのような新興企業(?)だけでなく、トヨタ自動車なんかでも同じことなんですよね。

ただ、いまのソフトバンクグループの経営環境や、社会環境を考えて、これだけの高額報酬が正当なのか??? というのは疑問ですけどね。

ピケティの『21世紀の資本』や、ナシム・ニコラス・タレブの本にも書かれてますけど、欧米でも役員報酬がこんなに高額になったのは最近のことで、しかも、業績が良いと青天井で増える一方で、業績が悪くても減少額は限定的なんだそうです。

本当に成果主義、実力主義を導入するのであれば、赤字になったら役員報酬はゼロ、あるいは極小になってもよいはずなんですけどね。

さらに言えば、企業の業績の良し悪しは、実力よりも運の要素の方が大きいとされています。
そりゃ、孫正義がいなければソフトバンクの成功はなかったのは事実ですけど、その後の業績の良し悪しがどのくらい経営者の能力によるものなのかはわかりませんよねえ。

特に、今回は投資の失敗で大赤字を出しているのに、高額報酬が支払われるってのはなんか理解できませんねえ。

いずれにしても「役員に高額報酬を支払う」というのは、必ずしも、実力主義にも、市場原理にも則っているとは限りません。

それでも、役員に高額報酬が払われるのは、意思決定をするのが役員自身だからだし、「経営者よりも株主の方が偉い」というのは事実ですけど、大株主が創業者だったりすると、「資本と経営の分離」もないですからねえ・・・

アフターコロナ社会で、従業員と経営者の所得格差は拡大するのか、あるいは縮小するのか、関心があるところです。
グローバル化の加速に歯止めがかかる可能性もあるし、危機に備えて資本を社外に流出させず、内部留保を増やそうという動きもあるかもしれないですからねえ。
一方で、国内外限らず、高額でも優秀な人材を引っ張ってこようと言う動きは止まらない可能性もあります。
ただ、テクノロジー系の企業なんかは、経営者よりも優秀な技術者を引っ張ってくるほうにお金を使ったほうが良い気もしますけどね。


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