黒川検事長の辞職に伴い、6000万円の退職金が支払われるとかで、物議を醸してますねえ・・・
そもそも、金額多寡以前に、退職金を支払うこと自体が妥当かどうか?
というのはありますね。
これについては、元特捜部主任検事の前田さんの記事がわかりやすくまとまってますね。
検事長を懲戒処分せず、退職金6000万円支給は温情? 本来のあるべき処分とは
これによると、さすがに再調査なしで支給してしまうっていうのは、ないんじゃないかと思いますね。
コロナ前ならともかく、現在でそれをやってしまうと、安倍政権の信頼性はさらに失墜してしまうでしょうねぇ。
そう言えば、去年にGoogleがセクハラ告発された幹部に多額の退職金を支払っていたという報道がありましたね。
Googleはセクハラ告発された幹部2名に計120億円近くの退職金を支払っていた
黒川検事長とはケタが違いますねぇ。
これを見てしまうと、「6000万円くらい大目に見てやれよ」と思ってしまいかねない(!?)ですが・・・
実際のところ、一般人の退職金の相場はいくらくらいのか?
詳しくはLIMOの記事に書かれていますが・・・
大学・大学院卒(管理・事務・技術職)
定年:1,983万円
会社都合:2,156万円
自己都合:1,519万円
黒川さんの場合は、自己都合なので、大卒・大学院卒の会社員の4倍くらいってことになりますかね。
国家公務員については・・・
定年:2,068万円
応募認定:2,650万円
自己都合:335万円
その他:183万円
自己都合だとかなり低いんですねえ。
定年まで勤めても2000万円となるので、それの3倍くらいですか。
僕自身は、早期退職の積み増し分も貰い、会社都合にしてもらったのですが、それでも6000万円なんてとても貰っていません。
偉い人の退職金って、絵画の価格みたいなもので、「いくらが適正か」というのは難しくて、「払う人が支払う金額が適正」って感じですねえ。
グローバル的に見ると、役職から言って6,000万円というのは安いんでしょうねえ。
真っ当に仕事した人なら、「貰って当然」と言える金額と言えるでしょうねえ。
企業の役員クラスでこれくらい貰っている人なんてざらにいるでしょうしねえ。
ただ、今回の場合「それが支払われるべきかどうか」というのは別問題になりますが。
世の中は不公平にできているのものですが、会社員の人は「自分の退職金がいくらか?」というのは知っておいたほうが良いと思いますよ。
(意外にみんな知りませんが、人事部門に行けば教えてくれます)