資産運用もアーリーリタイアも関係ないネタですが・・・

伊藤詩織さんが勝訴されましたね。

伊藤詩織さんが勝訴 「合意のないまま性行為」認める

この事件、僕自身は結構関心があって、成り行きを追いかけていました。
その中で、伊藤詩織さんの著作『Black Box』も読みました。

この本は、単なる告発本ではなく、レイプ被害者の人権保護や、日本の司法制度の問題にまで議論が及んでいて、とても考えさせられる良書でした。
(どういうスタンスに立つにせよ、本事件を考える上で読んでおくべき本だと思う)

この事件って、日本社会の不透明さ、重苦しさを象徴するような事件だったと思うんですよね。

僕自身としては、事件の当事者ではないし、真相を知りえない以上、伊藤さんに対しても、山口氏に対しても、擁護もバッシングもしないし、すべきではないと思っています。

ただ、突然、証拠不十分で不起訴相当になってしまい、その理由も曖昧にされてしまったことが不可解でならないんですよね。
証拠が不十分であれば、不起訴にせざるを得ないという判断は理解できるのですが、そのプロセスが不透明過ぎるんですよね。

一方で、安倍政権の権力でうんちゃら・・・みたいなこと言う人も多いんですが、山口敬之氏って、一国の首相がリスクを冒して守らなければならないほどの大物なのかなあ・・・とも思うんですよね。
安倍政権寄りのジャーナリストだからと言って、政界を裏で牛耳っているドン(首領)でもないだろうし。
安倍総理が山口氏に弱みを握られているというなら分からんでもないんですが。

伊藤さん側にしても、実名と顔を出して告発するリスクは大きいし、勝訴したと言っても賠償額は330万円ですから、全然割に合う話ではありません。
伊藤さん側に陰謀や策略が働いていたという説もあり、狂言説も出てたりするけど、なんか良く分からない主張なんですよね。

僕としては、伊藤さんが主張するような出来事が実際にあり、それ以上でも以下でもないと考えるのが、最も自然だと思うし、理に適っていると思います(だからと言って、それを確信しているわけでもない)。

世の中尾大半の陰謀説は誤りですが、本件も必要以上にヘンな方向に捻じ曲げられて論じされ過ぎてきた気がします。

いずれにして、個人間のレイプ疑惑が、第三者に都合よく利用されてしまったところもある感じがします(どっちの立場に立つかを問わずです)。
当事者の意識や利害とは無関係のところで、特定の政治信条を持つ人が、自分の主張を都合よく、沖縄の基地問題と似てるなあ・・・と思うんですよね。

あと、伊藤さんに対する警察の捜査も「これが民主国家か?」と思うような、人権を無視した「セカンドレイプ」に等しいもので、いまでもこういう捜査が行われていることは、正直驚きでしたし、日本社会でのレイプ被害者の救済機能の弱さも気になりました。

先進国でも、司法、警察機能に問題ある国はたくさんあるし、日本が「劣っている」、「遅れている」とは言い難いところもあるんですけど、色々なことが不透明で、曖昧なままに物事が進行し、決定される点や、そうした中で根拠のないバッシングが行われてきた点は、この事件は日本社会の閉塞感を象徴するような事件だったんじゃないかと思うんですよねぇ。

そう言えば、山口氏が控訴されるようです。

山口敬之さん「まったく納得できない」として控訴へ。伊藤詩織さん裁判

「ひとまず一件落着!」とも言えませんね。

いずれにしても「ブラックボックス」は開かれず、中身が見えないまま幕が引かれてしまう・・・というどうにもスッキリしない事件ではありました。


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