人口知能

先日、MITメディアラボの伊藤穰一氏の辞任について書きました。

伊藤穣一氏のMITメディアラボ所長辞任に思う

続報が出てきましたね。

MIT、有罪となったエプスタイン元被告からの寄付を認識-理事長

理事長まで事実を知っていたとのこと。
組織ぐるみだったんですねえ。

このニュース、僕にとってはかなり気になっていますが、日本のメディアはあまり報道してませんねえ。
日本語の報道は、海外メディア報道の日本語訳が多いです。

そんな中、以前、MITメディアラボで客員研究員をされていた、中村伊知哉さんがブログで同ラボの「ビジネスモデル」について書かれた記事が参考になります。

MITメディアラボというビジネスモデル

伊藤穰一氏が所長に起用されたのも、資金調達力が買われたからだというのは、就任時から聞き及んでいました。
日本企業からの寄付も期待されていたとか。
特に、就任後間もないころ、日本企業から資金を募ろうと呼びかけをされていた記憶があります。

IT研究、ビジネスの拠点が西海岸に移る中、スタンフォード大学に後れを取ってたんですよねえ。
そんな中、寄付金を確保して、ラボを再活性化させる必要があった。

それが裏目に出てしまったんですねぇ。

MITメディアラボのスキャンダルが「テック産業全体」への不信感に繋がる理由という記事の最後に、次のような記述があります。

テック産業がアメリカ西海岸のユートピアを体現するカウンターカルチャーであった時代はすでに終焉した。いまやそれは、プライバシーや倫理的観点から強い疑義を向けられる巨大産業であり、その資金源に注目が集まるのは至極当然のことである。産業で最もよく知られた研究機関の1つが直面したスキャンダルは、当初の印象よりも広い範囲に影響を及ぼすかもしれない。

東海岸のMITと、西海岸のシリコンバレーを十把一絡げに語るのはちょっと乱暴かもしれませんが、テクノロジー、特にITによるユートピアの実現みたいな夢は、夢想に終わってしまったことは事実だと思います。

オバマが大統領に当選し、中東で革命が起きた10年ほど前は、「ソーシャルメディアが民主主義を加速し、世界はより自由でフラットな社会になる」と言われていた者でした。

貧富の差は拡大するばかりだし、成功者、権力者はブラックな一面をあらわにしてきている。

もはや、ITは理想社会なんかを実現してくれないことが露呈しています。
ITに限らず、人間が欲にまみれている以上、すべての理想社会は夢想に終わるんだなあ・・・と思いますね。


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