新紙幣

新紙幣のデザインが発表されましたね。

デザインがダサい!と意匠面の評判はイマイチですね。
たしかにパッとしないけど、数字が大きくなったのは評価したい。
外国人や高齢者に優しいデザインではあります。

あと、刷新は2014年になりますが「キャッシュレス化が進む中、新紙幣を発行する意味があるのか?」という意見もあります。
僕としては、日本のキャッシュレス化は遅々として進んでないので、2014年でもお札は大量に流通していると思います。
この批判は当たらないと思いますね。

さて、気になるのが人選ですね。
少し意外な人選でした。

特に、1万円札の渋沢栄一ですね。
たしかに近代日本に貢献した業績は大きいと思いますが、中学校の教科書には出ていなかったと思います。
高校の日本史の教科書には出てたはずですが、日本史を選択していないと馴染みはない人物じゃないかと思いますね。
「日本資本主義の父」と言われる人物で、たしかにお札になっても全然フシギはない人ではあります。
経済人が選ばれたことは意外だと思いましたが、実は過去にも候補になっていて、経済人だからではなく「髭が生えていないからダメ」ということで選考から漏れたんだそうです。

そう言えば、福沢諭吉は前回のリニューアル時に変更にならず、「続投」となりましたが、当時の首相(小泉氏)と財務相(塩川氏)が慶応出身だったからという説があります。
福沢諭吉は嫌いではないですが、政治的な理由で残されるというのは好ましくないので、そろそろ引退していただくのが良いと思います。

いずれにせよ、今回、渋沢栄一が選ばれたのは、資本主義を是とする発想に基づいているんだと思います。
これをきっかけに、日本は渋沢栄一を見習って、再び世界を牽引する「経済大国」になってもらいたいものです。
まあ、難しいでしょうけどね・・・

5000円札の津田梅子もちょっと意外ですね。
「女性を最低1名入れる」という縛りがあるんでしょうが、津田梅子が選ばれたのは少し意外でしたよ。
日本一有名な女性は、紫式部だと思うけど、最近のお札は近代以降(明治以降)から選ばれていますからねえ。
知名度では、平塚らいてうや与謝野晶子の方が上だと思いますが、日本国家を体現する紙幣として肖像を載せるのは、どこか座りが悪い感じがします。
消去法で津田梅子ってところかと思いますね・・・
今後は、お札に採用されるような女性も台頭してきて欲しいものですね。

1000円札の北里柴三郎は、「そう来たか!」という感じでした。
いまの1000円札の野口英世ですが、『生物と無生物のあいだ 』(講談社現代新書|福岡 伸一)に書かれていますが、その業績のほとんどが否定されてしまっているようです。

野口英世は立志伝としては面白い人物だし、知名度も高いですが、学問的業績には疑問符がつくところで、お札の肖像として本当にふさわしいのか? という疑問はあります。
一方で、野口英世も師事した北里柴三郎は学問的実績もしっかりしているし、日本の細菌学の発展に貢献した人でもあるので、実績としてはふさわしいでしょうね。
1000円札は、夏目漱石⇒野口英世⇒北里柴三郎と来ているので、学者・文化人枠なのかな?とも思います。
北里柴三郎以外であれば、湯川秀樹、森鴎外、正岡子規あたりがふさわしいかな?と思います。
僕としては、柳田国男や南方熊楠あたりを選んでもらうと良い気もしますけどね。
近年、日本人がノーベル生理学・医学賞を連続で受賞していますが、北里柴三郎が選ばれたのは、そうした流れも踏まえられているのかも。

いずれにしても、今回の新紙幣の人選は、日本の現状と未来の日本への期待が込められているように思えます。


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