昼寝

毎年恒例の国連の幸福度ランキングが出ましたね。

日本は54位から58位にランクを下げました。

「世界幸福度ランキング」2019年版が発表。日本の順位はどうなった?

「幸福度」日本は58位に後退 「自由度」「寛大さ」評価低く

G7の中で最下位、経済協力開発機構(OECD)加盟国36カ国の中で32位と低いランキングです。

「愛国心」の強い方は、「ランキングなんて参考にならん!」「幸福度は主観的なものだろう。国別にランキングを出すこと自体おかしい」と憤ることでしょう。

一方で、リベラルな人々は、「日本が不幸なのは政治のせいだ。打倒!安部政権」と、別の意味で憤っていることでしょう。

でも、憤る前に、この指標をもう少し深く読んだほうが良いと思います。
英語ですが、下記(公式サイト)に詳しいレポートが上がってますので、読んでみてください。

World Happiness Report 2019

136ページもある大作です!

英語が読めない、あるいはもう少し手っ取り早く知りたい方は、Wikipediaを参考にしてもらうと良いでしょう。

世界幸福度報告-Wikipedia

そもそも、国連の調査自体、ランキングを作ることが主眼なのではなく、社会問題を解決するための基礎調査という意味合いが強いみたいですね。
むしろ、ランキングはこの調査のプロモーション用に発表されている感じもします。

さて、「幸福度」の指標となっている、人口あたりGDPと健康寿命については、日本は十分高いです。

低いのが、NHKの報道でもある通り「自由度」、「寛容さ」ですが、これらは主観的な指標と言っても良いです。

しかも、「寛容さ」は「過去1か月の間にチャリティ等に寄付をしたことがあるか」ということらしいです。
「なぜ、これが幸福度の指標になるんだろう?」と疑問に思ってしまいます。
「寛容さ」は英語では”Generosity”なのですが、「気前が良い」という意味もあって、日本語の「寛容さ」とはニュアンスが異なります。

以前、下記の書籍を本ブログで紹介したことがあります。

『幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY』エリザベス・ダン (著), マイケル・ノートン (著)

幸せはお金で買える。ただし…… ~『幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY』を読んで~

この本に書いてあるのですが「自分のためよりも、人のためにお金を使うほうが幸福度は高まる」とのこと。

それを考えると、”Generosity”が幸福度の指標になるというのは、不思議なことではありません。
ただ、「過去1か月の間にチャリティ等に寄付をしたことがあるか」というのが指標になるのはやっぱり違和感があります。
これって、キリスト教文化、あるいは宗教倫理に則ったもののように思えます。

日本人には寄付の文化は根付いていないですが、だからといって、日本人が人のためにお金を使わないかというと、そうではないですよね。
お世話になった人や、親族に贈り物をしたり、仲間に奢ったりはします。
そう言えば、沖縄で、真夏日にホームレスのおじさんに、通りすがりのおばさんが冷たい飲料を差し入れているのを目にしたことがあります。
こういう行為は、この調査ではカウントされないんですよね。

日本で寄付が増えるのは、災害が増えたときだと思いますが、大災害が起こった直後に調査をすれば、日本人の幸福度は上がり、ランキングも上昇するかもしれません。

受験英語や英検で点が高い人が、必ずしも英語力が高いわけではありません。
あくまでもテストは、英語力を測る指標のひとつであって、テストで高得点を取ること自体が目的ではなく、英語力を高めるのが目的なはずです。

幸福度ランキングも同様で、指標を高め、ランキングを上げること自体には意味がありません。
日本人、個人個人が幸福度を高めるように意識すればよいのです。


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