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シリアで拘束された、安田純平氏が解放されましたね。

いつものことではあるけど、バッシングが起きています。
こういう時に使われるのが、「自己責任」という言葉なわけですが・・・

海外経験のある「国際人」は安田さんを擁護する意見が多いです。

<安田さん解放>「自己責任論」に海外経験者ら反論投稿

ヨーロッパに1か月間行っていて思うんですが、日本よりはヨーロッパの方が「自己責任」を重んじる社会だと思います。

では、どうして日本でこういう批判が巻き起こるのかというと、「人に迷惑をかけてはいけない」という社会規範意識が強いからでしょうね。
ヨーロッパでは、色々な人種や価値観、宗教の人が集まっているので、「人に迷惑をかけるかもしれない」というのは常にあります。
僕自身も、旅人として、社会のルールが良く分からなくて、結構迷惑かけるような行為をしてしまっていたと思います。
逆に、他の人の行為から迷惑を被ることも多いんですが・・・

そんなこんなあるので、ある程度の逸脱行為には寛容なんでしょうねえ・・・

もうひとつあるのが、「国際意識」です。

安田氏が、怖いもの見たさや度胸試し的にシリアに入国したのであれば、バッシングを受けてもしょうがないのですが、彼は仕事で行ってます。
上の記事で、アルピニストの野口健さんが「使命感あふれるジャーナリストや報道カメラマンの存在は社会にとって極めて重要」と語られています。
おそらく、多くの日本人にとって、こういう意識はあまりないんだと思います。

「なんで危険を冒してまで海外で取材しなきゃならないんだよ。日本でも取材しなきゃらない社会問題がたくさんあるでしょ」

「取材に行くのは良いけど、拘束されるような無謀なことして、税金使って助けてもらうのは違うでしょ」

みたいな意識だと思います。

欧米に住んでいれば、嫌でも外国人や他国の紛争と無縁ではいられません。
もちろん、それは彼らが過去に他国を侵略したり、戦争を仕掛けたり、色んなことしてるからというのもあるんですが・・・
海外の紛争は、国際政治的な対応だけでなく、国民の生活にも関わってくるんですよね。
実際、中東の難民がヨーロッパに流入してくれば、社会秩序に少なからず影響を与えるし、一般市民の安全や雇用問題にも関わってきます。

一方で、シリアで何が起ころうが、日本人の生活にはあまり関係ありません。
もちろん、日本の政府や国際団体が何らかの対応を求められたり、自主的に協力したりということはあっても、僕たちの日常生活とはほとんど関係ないことなんですよね・・・

そこら辺の事を考えると、国際報道に対する重要性が彼我でだいぶ違うなあ・・・と思いますね。

あと、海外では、大手のメディアは危険地帯に記者を派遣していますが、日本ではあまりやらないようです。
危険地帯の取材は、フリーのジャーナリストに外注・・・ 悪く言えば「丸投げ」してるんですよね。
フリーの人たちは、安いお金で危険な仕事を引き受けているわけです。
危険も伴うだけに、保険料もバカ高くなるわけですが、それも自分で支払わなければならない。
いまは死語になってますが、典型的な「3K」の仕事なんですよね。

ネット住民って、何かとあれば「マスゴミ」とか言って、マスメディアを批判しますが、そうであれば、安田純平さんをバッシングするだけでなく、自分で危険な紛争地帯に記者を派遣せず、フリーランスの記者に丸投げしているメディアも批判すべきじゃないかなあ・・・と思うんですよね。

まあ、日本の場合は、国際報道があまり重要視されてないわけだし、命を懸けて取材に行ったところで、現地で拘束されて殺されれば元も子もないし、無事に帰ってきたところで、日本国民からバッシングを受けてしまうわけだから、何も美味しいことはないんですよね・・・

いっそ、日本のメディアは「危険地帯の取材はいっさいやりません。海外メディアから記事を買って賄います」って明言して、実際にそうしちゃえばいいんじゃないかなって思います。

僕自身は、日本のメディアが独自の視点から危険地帯を取材することは必要だし、価値あることだと思ってますけどね。


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