フィデル・カストロが亡くなりました。

希代のカリスマ革命家=世界各地の左翼に影響―フィデル・カストロ氏

異論を承知で言うと、フィデル・カストロは20世紀で最も優秀な政治家だったと思います。
念のため言っておきますが、私は左翼ではありません。

フィデル・カストロよりも業績の大きい政治家はいることは認めます。
ただ、「政治的手腕」という点では、20世紀で最も優れているのは、チャーチルでも、ドゴールでも、ケネディでも、ゴルバチョフでもなく、フィデル・カストロだと思います。
反米主義者なので、評価されづらいところはありますがね。

彼のすごいところは、まず、大国アメリカの息かかった当時のキューバで革命を成功させた点。
それ自体が偉業なんですが、もっとすごいのは革命後の国家を安定的に運営した点です。

いまの中東を見ても分かるのですが、革命後の社会的混乱を収めるのは極めて難しい。
例え収めたところで、革命家が今度は独裁者として権力をふるい、国民を弾圧したりしはじめます。
フィデル・カストロは独裁者と言っても良いとは思いますが、少なくとも北の将軍様とは全然違います。

しかも、革命後はアメリカとソ連の冷戦がありました。
両者のはざまで、国家の独立を長期にわたって実現し、なおかつ600回以上と言われる暗殺計画を乗り切った。

たしかに、キューバ経済はボロボロで亡命者を多数出したのは事実だし、その点では弁解の余地はないと思います。
ただ、それは米国の経済制裁やソ連崩壊に負うところが多いわけで、米国がもうすこしキューバに対して寛容であれば、この国はもっと豊かでいられたと思います。
(まあ、ないものねだりですが)

チェゲバラの方が人気は高いですが、彼の場合は坂本龍馬同様、志半ばで若くして死んだことで神格化されているところが大きいと思います。
キューバ革命の第一人者はフィデルカストロだし、その後のキューバ政権を安定運用してきたのも彼です。

ちなみに、『カストロ、銅像なき権力者』(戸井 十月)という本はオススメなので、これを機会に読んでいただければと思います。


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