原油安、円高、中国不安等の波乱要因も落ち着いて、株価も大幅に戻してきています。
これから先に関しては、知りませんけどね。
さて、スーパーチューズデーを経て、米大統領選挙の候補者が固まってきました。
トランプ氏の圧勝は、多くの日本人にとっては不可解な現象だと思います。
実際、僕にとっても不可解でした。
日本人がアメリカについて接触している情報はかなり偏っていると思うんですよね。
映画、ドラマ、音楽等のエンターテインメントや、それに携わるセレブの発言。
ベンチャー企業のCEOの話題。
科学技術等の最先端の研究開発やビジネスの話題。
大統領の言動や米国政府の動き。
そういうのを見聞きしていると、アメリカ合衆国はリベラルで、進んだ国だと思いがちです。
そう思っていると、たまに(頻繁に)その思い込みが覆される出来事が起こります。
ブッシュ大統領(息子)が再選された時もそうでした。
「こんなクソ大統領に投票するヤツなんていないだろう」と思っていたんですよね・・・
トランプ現象も一見不可解ではありますけど、過去に起こってきたことを踏まえると、「まあそういうこともあるんだろうな」くらいには理解できます。
美人国際政治学者(?)の三浦瑠麗さんが、良い論考をされています。
三浦瑠麗さんがテレビで攻撃的な発言を見るにつけ「嫌な女だなあ」と思うのですが、だからといって仰っている内容まで否定しちゃダメだと思いますので、評価すべきところはちゃんと評価したいと思います。
まあ、頭はすごく良い人なんでしょうね。
ヒトコトで言ってしまうと、アメリカというのは「リベラルな国」なのではなく、「リベラル」と「保守」が分断されて、綱引きしながら発展している国なんですね。
日本から見ていると、アメリカの「リベラル」の面ばかりに光が当たりがちで、そこから「保守」の顔を覗かせると、「あれっ」って思ってしまうんですよね。
日本に二大政党制が定着しないのは、野党がダメなのもありますが、そもそも日本国民が(アメリカほどには)分断されていないのがあるんでしょうね。
それが幸福なのか、不幸なのかは良くわかりませんけどね。