俳優の三浦春馬さんがお亡くなりになりました。
自殺とのことですね・・・
彼の出演する作品は、『永遠の0』と『こんな夜更けにバナナかよ』くらいしか観たことはないんですけど、個性つが強くて目立つタイプではないんですが、イケメンなだけでなく、演技力も兼ね備えていて、将来が期待される正統派の俳優さんだなあ・・・と思っていました。
俳優として成功も手にしているのになぜ (?_?)
と、つい思ってしまいます。
三浦春馬が生きる価値がないんであれば、世の中の男の99%(あるいはそれ以上)がいる価値がないでしょ!? と思ってしまいますが・・・
人の苦しみというのは、成功しているとか、恵まれているとか、そういうことはあまり関係ないんだろうなあ・・・とも一方で思うんですよねぇ。
『テラスハウス』の木村花さんの死の後だけに、SNSでの誹謗中傷が要因になっているという意見もあるようですが、単純な要因には還元できないようですね。
三浦春馬さん死去 私生活でトラブル情報も SNSの誹謗中傷に「参っていた」
木村花さんにしても、同じ状況でもピンピン生きている人もいるし、誹謗中傷だけが原因なのかは、良く分からないと思っています。
僕が知っている人でも、自殺した人は1人だけいますが、死因は「こうだ」と言われていることはあるんですが、実際はそれだけではないようなんですよねえ。
会社員時代にうつ病になって会社に来れなくなってしまった人が何人かいたんですが、バリバリ仕事して出世コースに乗っている人だったり、ちゃらんぽらんでストレスなんか溜まっているようには見えない人だったりします。
逆に、ストレスを抱えて鬱々としている人が、意外に持ちこたえて普通に生活してたりしているので、人の心というのは、本当に不思議なものです。
芸能界を追われて、AV女優や風俗嬢をやりながらもピンピン生きている坂口杏里や、最近では、不祥事を起こしても表舞台で活動することを諦めていない木下優樹菜なんかを見ていても、僕自身は憎めないんですよねぇ。
「生命力に溢れていて良いなあ!」と羨望さえ抱いてしまいます。
何度も薬物に手を出している田代まさしを見ていても思いますが、「ダメ人間でも、この世の中で生きる価値があるよ」と思います。
太宰治の『ヴィヨンの妻』の小説の言葉を思い出します。
人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ。
放蕩を尽くしたダメな夫に対して、妻が最後に言うセリフです。
太宰の言葉通り、究極的には、人間は生きてさえいれば良いんだ――
と、つくづく思います。