ひまわり

平成バブル後期(1987年)に、安田火災海上保険(現損保ジャパン日本興亜)が、ゴッホの『ひまわり』を絵画市場最高額の約53億円(当時の為替換算)で落札したことは、当時物議を醸しました。

バブルに浮かれていた日本でも、「金の無駄遣い」という批判が多数あったのは記憶しています。

さて、昨日BSでやってた『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』は、『ゴッホひまわりを落札せよ~バブルの遺産 31年目の真実』でした。

・落札に携わった安田火災の阿部肇
・オークションの代理人となった元クリスティーズ社員ジェームズ・ラウンデル
・贋作疑惑が出た時、本物であることを証明したゴッホ美術館主任学芸員ルイ・ファン・ティルボルフ

の3者の視点から歴史的な入札劇にアプローチします。

前回のソニーのCD開発の番組ほどではないけど、スリリングで勉強にもなりました。

日本はもうイノベーションは起こせないと思った~『アナザーストーリーズ』を見て~

詳しい内容については、再放送(9/10(月) 午後11時45分)を見ていただければと思いますが、入札にあたっては、微妙な駆け引きがあったことはこの番組を見てはじめて知りました。。

さて、安田火災の『ひまわり』の購入は「バブルで調子こいて高値づかみした」と言われてます。
少なくとも、バブル崩壊後数年は、バブルの無駄遣いの象徴だったんですよね・・・

『ひまわり』の高額入札後、日本企業はさらに高値で名画を買い漁りました。
ただし、大半の企業は、バブル崩壊後、買値を遥かに下回る金額で名画を手放した。
一方で、『ひまわり』は売却されず、ずっと保有を続けていた。

その後、美術品の相場は上がっていっています。
いま、『ひまわり』を売却するとすればいくらになるのか?
それはわかりませんが、2015年に下記の報道がありました。

ゴッホの絵画、79億円超で落札

現在の景気、作品の知名度等を考えると、『ひまわり』をオークションにかければ、落札価格は100億円は下らないんじゃないかと思います。

日経平均が、いまだバブルのピークを回復していないことを考えると、『ひまわり』は必ずしも、悪い買い物とは言えなかったかもしれませんね。

番組の中でも、「美術の価値はお金では換算できない」みたいな発言はありました。
絵画の維持、保管にも多大なコストは掛かったと思いますが、日本人に31年間に渡り、この名作を直接鑑賞する機会を与えたという意味でも、「ムダ金を使った」とは言えないかもしれないなあ・・・と思います。

お金を無駄遣いしたのは、バブル崩壊直後に名画を安値で手放してしまった、他の絵画購入者たちです。

さて、この『ひまわり』ですが、いまでも下記の美術館で展示されています。

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

この作品以外にも、ゴーギャン、セザンヌ、ヒエロニムス・ボス、東郷青児の作品も常設展示されています。

美術館過疎地の新宿(西新宿)にあって、貴重な美術館だとは思います。

ただ、この美術館、企画展がイマイチなんですよね。
予算がないのか、企画力がないのかは良くわかりませんが・・・
せっかく高価な名画を保有してるんだから、企画展をもっと魅力的にして、もっと集客して欲しいと思います。
それこそ「宝の持ち腐れ」だと思いますよ。


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