株価チャート

BSプレミアムでやっている、アナザーストーリーズ 運命の分岐点という番組が好きで、毎回見ています。
ある事件や出来事に関して、3人の関係者から全体像を描いていく・・・というフォーマットになっています。
三者三様の立場、モノの見方があるのですが、それが事実を立体的に浮かび上がらせる仕組みになっていて、良く出来た構成になっています。

昨夜は山一破たん たった1つの記事から始まったでしたが、スリリングで面白かった!

山一證券が破たんしたのは、ちょうど僕が就職活動をしていた頃のことでした。
僕自身は、山一證券は受けていませんが、野村證券の会社説明には行きました(受けてはいない)。

同級生で山一を受けた人はいなかったけど、就活中の仲間から「俺の同級生が山一に内定を貰っていたけど、その会社がなくなってしまった」ということを聞きました。
もしかすると、僕自身や、僕の同級生も同じ状況に陥っていたかもしれません。
社会人経験のなかった、当時は「大変なことが起こってるなあ」くらいの感想しかなかったのですが、この番組を見て、「ああ、あの時こういうことが起こっていたのか」と改めてわかったことも沢山ありましたよ。

さて、番組の方ですが、

  • 山一證券の不正を暴き、破たんのきっかけを作った東洋経済の記者
  • 破たん時の社長であった野澤正平氏の側近の取締役
  • 山一證券のトップ営業マン

の三者を中心に話が進みます。

驚いたのは、破綻時に社長を務められた野澤氏は、就任時に損失隠しを知らされていなかったという事実です。
つまり、彼自身は何の不正行為も行ってもいなければ、不正を知りさえもしなかったということなんですよね。
野澤氏は営業畑で、社長候補として名前が上がるような人でもなかったそうです。
結局、不祥事の尻拭いをさせるために、社長にさせられてしまったということなんでしょうね・・・

野澤社長(当時)が「みんな私らが悪いんであって、社員は悪くありませんから!」と号泣するシーンがテレビに何度も映されたことは記憶に残っています。
野澤氏自身、本音では「俺も知らなかったんだ!」と言いたかったはずです。
それをじっと飲み込んで、社員を守ろうとした。
当時は、「不祥事を起こした悪徳企業の親玉」としてしか見ていなかったんですが、深い苦悩を抱えられていたんですね。

なお、番組では報じられてませんでしたが、山一證券破綻後も、野澤氏は財界で要職を得て活躍されてこられたようです。
日本社会から切り捨てられたわけではなかったのは、救いとも言えるでしょうね。

今の社会とだいぶ違うなあ・・・
と思ったのは、当時の山一證券の社員が、山一社員としての強いアイデンティティを持って働いていたということです。
僕自身、前職の会社が倒産したところで、「ああ、残念だったなあ。でも、いまは関係ないからまあいいや」くらいにしか思わないと思います。

でも、山一のOBの中には、いまだに山一證券に対して愛着を持っている人もたくさんいるんですよね。
そして、廃業後の再就職先を見つけるのに奔走し、再就職が見つかっても、不当な扱いを受けたりして、順分満帆にいかなかった人も多い。

いまは、転職は普通にあるし、転職者が不遇の扱いを受けることも少なくなりました。
たとえ、前職の会社が破綻していたとしても、不当な扱いを受けることはそんなに多くはないんじゃないかと思います。

もちろん、大手企業から中小企業に転職したりしたら、「殿様商売の意識が抜けてない」「偉そうな態度を取っている」みたいなことを言われることも多々あろうかとは思いますが。

いまの時代、大手企業だからと言って安心ではないし、そもそも1つの会社に勤めて一生を終える人も、少数派になりつつああります。

組織に依存せず、個人として稼げる人材になるというのは、当時も今も、ビジネスパーソンとして重要な課題だと思います。


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