老人

昨日NHKでやっていた、「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」は、「“人生100年”のジレンマ大研究」というテーマでした。

新世代が解く!ニッポンのジレンマ「“人生100年”のジレンマ大研究」

人生100年、ニッポンは「ジレンマ大国」になる 日本の若者が「ライフ・シフト」著者を直撃

『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』の著者、リンダ・グラットンを招へいしての講座。

討論会と言うよりは、リンダ・グラットンへの質疑応答会みたいな感じで、これまでのニッポンのジレンマとは毛色が少し異なります。

リンダ・グラットン氏の著書に関しては、2回レビューを書きました。

100歳まで生きる人生を考える~『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』~

読んで働き方の変化を考えた『ワークシフト』。

すっかり忘れてましたが、過去のニッポンのジレンマでもグラットン氏はコメントされていて、ブログにそのことを書いていました。

新世代が解く!ニッポンのジレンマ「なぜ変わらない?働き方のジレンマ」で若者の労働観の違いを実感

さて、肝心の今回の放送について。
グラットン氏は、著書のトーンからもうかがえますが、楽観主義的な人で、「人生100年時代」というのをかなりポジティブに捉えられています。
むしろ、会場の若者の方が将来に不安を抱いている。

若者が不安をもち、高齢者の方が希望を持っている姿ってちょっとどうなんだろう?
と思いもしましたが、日本の状況を考えると、分からなくもないです。

早稲田大学の学生が「親や子供の面倒を見なければならないし、お金もかかる。楽観できない」みたいなことを発現されていました。
それに対して、「両親は両親で自立して生きていけるし、子供も同様。若い今から家族のことを気にすることはない。自分自身が人生を楽しむことの方が重要だし、その方が周囲にも良い影響を与える」みたいなことをグラットン氏は答えられていました。

まあ、実際、そうはいかないんですよね。
親が貧困に陥ったり、子供に多額の学費がかかったりするときに、「俺は知らん。長い老後を過ごすために、お前らに金かけられない」なんて言っていられないんですよね・・・

医療ライターの朽木誠一郎氏が、日本の現状に根差し批判的な意見を述べられていましたが、番組の中では解消されていない感はありました。
若者が楽観的になれない中、「自分の人生をどう設計するか」というところまで考えづらいんでしょうね。

・自分がどのくらいの価値を生み出すことが出来るのか?を常に意識すること
・会社以外に自分のビジネスを作ること

みたいな助言がありましたが、これは会社を辞めてみて、強く実感するところです。
僕自身は、十分な資産があるし、前職の延長線上で仕事して、生活費は稼げています。
だから、仕事における付加価値を真剣に考える必要はないですが、「会社に頼らなくても、自力で稼げる」ということは、これから確実に大切になるだろうってことは、日々実感しています。

グラットンさんの議論が成立するのは、
①高齢者になっても健康で、働けるだけの知力と体力も残されている
②高齢者になっても仕事がある
という条件があってのことです。
逆に、この条件を満たすためにどういう生き方をすればよいのかと言うのが議論されているわけですが。

ちなみに、会場で発言していた人は、一流大学の学生や、外資系企業の社員など、どう考えても一握りのエリート層に属する人たちです。
こういう人たちであれば、人生100年時代も何とか生き抜けるかもしれません。

低所得者の人たちや、時代の変化に適応できないスキルしか持たない人たちはどうなるんだろう?
そうした人たちが多数存在するかもしれない、日本の未来は果たして明るいんだろうか?
なんてネガティブなことを考えてしまいます。

まあ、僕自身は、100歳まで生きても、十分何とかなると思います。
投資収益だけでも一生生きていけると思っているし、最悪でも元本を取り崩せば大丈夫だと思うからです。

グラットさんの考え方もそうだし、今回の「ジレンマ」でもそうなんですが、「働き方」に関する議論はしても、資産形成に関する議論は薄いです。
資産を十分作ることが出来れば、働かなくても生きていけるし、収入にこだわらずやりたい仕事を選ぶことも可能です。
長時間労働が問題視されて、「働き方」ばかりに目が行きがちですが、100年を生き切るための処世術は労働だけにあるんじゃないってことは、ここで言っておきたいと思います。


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