BSプレミアムでアナザーストーリーズ「マイク・タイソン 敗北~世紀の転落 27年目の真相~」をやってたんですが、スゴイ面白かったです!
マイクタイソンが敗北する試合があったのは、僕が中学生くらいだったと記憶してます。
家族そろって、テレビの前に噛り付いて見てました。
ナレーションは試合前からタイソンがすでに勝利しているかのような語り口だったし、CMタイムにはタイソンを起用した日本企業のCMが流れていた。
それが、大番狂わせが起きたんですよね。
番組の内容はすでに知られているモノではあるけど、タイソン敗北がいかに必然の出来事だったのか、改めてはっきりとわかりました。
成功によって金まみれになっていて、ハングリー精神を失い、練習もしなくなってしまう。
マイクタイソン勝利の裏側には、カス・ダマトとという名トレーナーの存在があったんですが、彼が死去してしまうんですよね。
タイソンが無軌道な生活を送り、強さを維持できなくなったのは、彼を失ったことが大きい。
美女と結婚するものの、奥さんがファイトマネーにこだわり、仲間と金銭的なトラブルに陥る。
奥さんとも1年で離婚。
その後も、最強伝説を覆すような試合を行い、レイプ疑惑や試合中の耳噛み事件など、スキャンダルを起こしまくり、38歳でボクシング界を引退。
絶頂とどん底の両方を体験します。
タイソンって親に虐待され、孤独な少年時代を送ったんですね。
カス・ダマトの存在は、トレーナーというだけでなく、タイソンの総てを支える重要な存在だったんですね。
ダマト亡き後、タイソンに近づいた人たちは、彼の名声とお金に群がってきただけだったんですね・・・
「お金より愛なんて綺麗ごとだ!」という人もいると思うけど、タイソンの人生を見ていると、本当に「お金よりも愛」だと思います。
番組で紹介されていたダマトの名言。
「問題は勝ち負けじゃない。大切なのは、負けた後どう乗り越えるかだ」
タイソンの後半生を予言していたような言葉であると同時に、ボクシングだけではない、人生の真相を捉えた素晴らしい言葉ですね。
タイソンほどの浮き沈みはないし、栄光を味わうこともないですが、僕自身、負け続き人生を送ってきましたけど、それを乗り越えたことで、何とかいまの自分にたどり着けています。
なんか、感慨深い番組でした。