NHKの朝ドラ『ひよっこ』ですが、最初はあまり面白いと思えず、惰性で観てたんですが、徐々に面白くなってきました。
今朝の主人公のみね子(有村架純)と、恋人の島谷(竹内涼真)の会話が議論を呼んでます。
記事の方は端折られているんですが、結構、奥が深いというか、本質を突いた会話が交わされていたと思うんですよね。
島谷は御曹司で、父親が政略結婚を目論んでいて、断ると勘当になりかねない状況。
でも、島谷はみね子を選ぶ覚悟ができていて、縁談を断るって言うんですよね。
「お金なんてなくても、自分らしく、生きられればいい」
みたいなセリフを島谷が言うのですが、それに対して、みね子はこんなこと言うんです。
「貧しくても構わないなんて、知らないから言えるんです。貧しいこと、お金がないということがどういうこどなのか、わがんないから言えるんです。いいこどなんて一つもありません・・・云々」
島谷のようなお金持ちのボンボンの知り合いがいます。
みんながみんなそうではないけど、島谷のように、性格も良くて、紳士的で、貧しい人をバカにしたりもしないし、気遣いもちゃんとできる。
仕事もできるので、順調に行けば、成功するはずだと思います。
でも、彼に何かあって、貧乏に転落したらどうなるか?
這い上がるのは難しいかもなあ・・・と思います。
真っ当な人間であるからこそ、真っ当な環境で伸びていくタイプの人なんですよね。
で、貧しい側からしてみると、そのことが、ちゃんと見えてしまうんですよね。
だから、みね子は島谷をけん制したんだと思うんですよね。
僕自身、親がシングルマザーで自営業だったので、かなり浮き沈みがありました。
お金がない時期は、僕のこづかいを貯めた通帳から勝手にお金を引き出して生活費に充てていたりしましたからね。
そのお金は、収入があった後に返してもらえたんですが、小学校の6年間コツコツ貯めたお年玉はいつのまには全部親に取られてしまってました。
そういう辛さって、お金のある人には分からないと思うんですよね。
僕は、その時の辛さを再び体験したくないから、浪費もせずにコツコツお金を貯めて、資産運用しているとも言えます。
いまは、「お金があるけどあえて使わない」という状況ですが、「お金がなくて使えない」という状況とは全く異なります。
「お金がなくて使えない」みじめさは、二度と味わいたくないですね。
残念ながら、僕の親は、僕と違って、一向に浪費癖は収まりません。
「貧乏の辛さは貧乏人にしかわからない」というのは紛れもない事実です。
でも、貧乏を経験したからといって、貧乏に陥らない知恵が身に付く、とは必ずしも限らないんですよね・・・
#
ちょっと記事の本筋とは関係ないのですが、「貧しい人をバカにするのは元貧しかった人」なんじゃないかなと。どうしてこんな簡単なことができないのか?と歯がゆくなるのかもしれません。
記事のお小遣いを貯めた通帳から、、には苦笑していまいました。私も母子家庭ですが、まだ父が生きていたころに建てた一戸建てに私の貯金は全て使われてしまいました。お年玉を殆ど使わず結構な額あったはずなんですが。結局両親ともに鬼籍に入り、うやむやに。
我が家は殆ど遺族年金と父の保険等だったかな。母は殆ど働いていませんでしたが、バブル時に投資をして抜けきった実績がありまして、今も昔も素晴らしい投資術だなと。投資信託を始めたのも2000年前後だったようです。先見の明があり、今も長生きしてくらたらなぁ、、、と思うことも。
貧乏は大変ではあります。体験しないとわからないことも。
ですが、おっしゃる通り貧乏経験がその抑制につながらないのも事実。貧乏人はなるべくして貧乏しているようにしか思いません。
#
コメントありがとうございます。
なんか、境遇似てますねえ・・・(笑)
まあ、人生いろいろあるんもんですし、お金に関しても苦労する時期はあるんでしょうが、最終的にプラスで終われれば良いのかな・・・なんて思います。
まあ、ウチの親はマイナスになりそうですが。